このレビューはネタバレを含みます
撮影当時まだ占領下にあった渋谷や新宿、銀座を彷徨する森雅之。ドキュメンタリーのようなゲリラ撮影のような、高度経済成長以前の活気あるほんものの都市に紛れ込む、森雅之の飴玉のような目。背景を横切る陸橋上…
>>続きを読む◎米兵を頼み生きた女とそれを許せぬインテリ男
1953年 新東宝 モノクロ 97分 スタンダード
*状態は鑑賞に支障なし
大女優田中絹代の監督第一作で、溝口健二は彼女の監督デビューに大反対、だっ…
森雅之さんと久我美子さんのカップルは黒澤明の白痴を彷彿とさせる。
久我さんは白痴の役よりも気が弱いけど。
/森雅之さんって白痴とかでも真面目さゆえに苦しむ男性の役がすごく絵になってるし、戦後日…
田中絹代監督誕生には、成瀬巳喜男が「あにいもうと」で監督見習いで学習させ、新東宝で本作が決まると木下恵介に脚色を任せ、修正した脚本を絹代に渡し成瀬組をスタッフに配す気配り。大反対したのが師匠溝口健二…
>>続きを読む田中絹代初監督作
脚本は木下惠介
最近海外で田中絹代監督レトロスペクティブが開催され、評価が上がってきているみたい。
「汝らの中で罪なき者、まず石を投げよ。日本人は一人残らずあのくだらない戦争…
そこで終わるのかーって部分も含めて「映画」を見てる実感がありました、ここ最近の新作がほんとにひどいので😢小津のようなわかりやすい作為/演出はなく、全てが適切だがそれ以上でも以下でもないように思える。…
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早稲田松竹の特別レイトショーで『女ばかりの夜』に引き続き鑑賞。中央最前列左から2番目。こちらは新東宝のスタンダードで4Kデジタルリマスターの威力はそこまで感じなかった。音は少しくぐもって聴き取りづら…
>>続きを読む(4Kデジタルリマスター版)
田中絹代の監督第一作は気負いがなくて素晴らしい。
役者を信じた堂々たるフィックスにも好感が持てる。
冴えない森雅之は色男を演じているときよりも繊細さが光る。ベスト森…
初見では田中の第一回作品へのご祝儀で登場する夥しい俳優の目眩しにあって見失いがちだった、戦争で引き裂かれ恋文代筆業の森雅之と代筆を依頼した久我美子の再会のドラマが渋谷や日比谷のロケとセットを巧みに織…
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