父と二人の息子の背中を、ローアングルで切り取る最初のシーンから、小津安二郎しかやらない絵に、条件反射で嬉しくなる。建物の少ない開放感たっぷりの東京は、画面の広さも相まって抽象的な舞台のようにすら見え…
>>続きを読む小津の戦前の映画はローアングルで撮ることによって未だ建物に覆われていない東京の開放的な風景やその上に広がる空を、経験したわけでもないはずなのにたまらなく懐かしい風景としてスクリーンに映し出し、それを…
>>続きを読む安定の超ローアングル撮影がバランス良く撮れてて観やすい。ただ今までの小津安二郎監督作品の中で1番貧乏な設定の作だったのでは無いだろうか。自分も働けるだけで丸儲けな気持ちを忘れないでおこうと思った映…
>>続きを読む岡田嘉子が美しく悲しい。坂本武がああいう行動をするのも納得できる彼女の存在感が物語を支える。終盤の突然インサートされる花火や、坂本と飯田蝶子の緊張感溢れる切り返しショット。簡潔な描き方でも心揺さぶる…
>>続きを読む「そして一つの魂が救われました」
『浮草物語』と同じように、喜八という男がやってきて、子どもを女に預けて去っていく。溝口が描く情けない男とは違って、女のために人肌脱ぐというのが良い。
若い頃の笠智衆…
喜八シリーズの中では1番私に合っていた。
ガスタンクのような大きい建物と子どもを一緒に映すショットが本当に好き。小津のサイレント映画を順に見ていくと初期はアメリカ映画からの影響が強いが、徐々に貧しい…
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