主人公の女性が見せられるもの、それは死滅した文明の仮装行列(ポンペイの古代遺跡、ヴェスヴィオ火山、古い彫刻が置かれた美術館、カタコンベ、発掘中の遺跡から取り出された男女が抱き合ったまま死んだ骸骨、最…
>>続きを読む画面前景と後景の間に仕切りを入れるショットが、ドラマ性とリアリズムを同時に顕在させていた点、ただ風景を切り取るのではなく、カメラが揺れて、対象に接近したり、トラッキングで舐め回すように撮影する、動的…
>>続きを読むポールマッカートニーはゲットバックでビートルズを繋ぎ止めようとしたし、ゴダールは映画を通してアンナカリーナに愛を捧げた。この「イタリア旅行」という映画は、冷めた夫婦のすれ違いを描いた、ちょっと哀しい…
>>続きを読む新現実主義であるネオレアリズモ代表監督がこの少しロマンチックな作品を作ったことがやっぱり面白い。
自分の向き合う現実への希望としての作品、そしてその希望が叶わない現実。この背景ストーリーを含めてこの…
倦怠期夫婦のイタリア旅行記がどのように収束するか。ドラマチックだった
田舎の風景や史跡、名勝、祭り、それら背景の豊かさにイタリアが舞台である必然性を感じた
ラスト、祭りの雑踏の中に二人が見切れるパン…
【半世紀以上前にもあったインスタ映え】
現在公開中のキーラ・ナイトレイ主演作『コレット』のシドニー=ガブリエル・コレットが書いた小説を基にネオリアリズモの巨匠ロベルト・ロッセリーニが妻イングリッド・…
ゴダール「勝手にしやがれ」に最も影響を与えた倦怠期夫婦モノの名作。
今観てもヒリヒリするほどリアルな夫婦のやりとり、倦怠ぶり。近年の傑作「ブルーバレンタイン 」やジョン・カサヴェテス 監督の一連の…