本作の本題は、松山善三がオリジナル脚本を、1960年代の「コンビ」の成瀬巳喜男監督のために書いた、「悲劇」のメロドラマである。地方都市の酒屋に嫁いできた高峰秀子は、夫が戦死した後は、姑三益愛子にか…
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戦死した夫が残した実家の酒屋で切り盛りする未亡人と、自由奔放な義弟との恋愛を描く。
二人の恋愛模様を描写しながら高度経済成長期の中、スーパーマーケットの誕生により商店街の経営危機という当時…
成瀬巳喜男と言えばこういったメロドラマ。加山雄三は、この頃なんでも出てるんですね。浜美枝がベタなハスッパな役で出てくる。可愛いのでリアリティーがない。話は、義理の姉と義理の弟の許されざる恋愛です。だ…
>>続きを読むスーパーVS小売店、嫁VS小姑、旧世代VS新世代。時代が変わっても、悲しいかな人は変われない。
酒屋をスーパーにしようと相談する際、独りで家と店を背負ってきた嫁の礼子をまるっきり除け者にするのがつら…
9/2
記録
「浮雲」を20代に初めて観て、40代になった最近また観た。
2度ともあまりハマらず、成瀬巳喜男は自分には合わないのかもしれないと思っていた。
けど、この「乱れる」の方が自分には合った…
初成瀬巳喜男。
昭和の街並みや温泉街が魅力的だった。
ただ、あまりに自分と主人公のキャラが違いすぎて今ひとつ共感できず笑
主人公に共感できずとも小津安二郎作品は好きなのはなんでだろうと考えてみた…
これはなんというか、凄まじく映画だ……全く無駄がなく、隙がない。言葉が出ない……!小津になくて、成瀬にあるものがここに詰まっているような気がする。
駅のホームで電車から向こうからやってくるシーン、飛…
記録漏れしてる間に2回観た。
義弟の奇行が高峰秀子への恋心からとわかるあたりから染み渡るように面白くなる。
小津もだけど、肉親の家族ほど嫌な人間なんだよな。身内なら義理人情を果たさなくても良いと甘…
成瀬作品を多く手がけた松山善三のオリジナル脚本により、未亡人と義弟の許されない愛を描く名作メロドラマ。
亡き夫が遺した酒屋を女手ひとつで切り盛りする礼子。会社を辞め、仕事もせずに毎日ブラブラ遊び歩…