叙事詩の意味
ようやく、スクリーンで観ることができた。なぜ、私たちは、映画に惹かれるのだろうか。その一つの理由がここにはある。
ギリシャ田園劇を上演し続ける旅芸人の一座の13年間、それは、メタクサ…
アンゲロプロス日本初登場。ある旅芸人一座を通して描くギリシャ史。冒頭は52年、ある街に到着した一座。39年、ある街に到着した一座、そして40年の大戦参加、ナチ占領下のギリシャ。42年、そして52年、…
>>続きを読むたった一度ではほとんど理解できていないであろう。一生をかけてこの映画とは付き合っていきたいと思った。揺らぎ続ける時間、変わり続ける政治体制、入れ替わる語り手。すべてが固定されず流れていくがギリシャと…
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『狩人』もそうなのだが、この映画もまた、全き音楽、音響の映画になっている。
ミュージカルの様に人々、その集合、集団は歌い、踊り、あるいは行進して、画面に登場しては退場する。この映画のキャメラはその…
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旅芸人の記録より
記憶に残る歌を歌え
「ヤクセンボーレ!」の掛け声
テテの作品では、曇天さえもがVになり得る。血の日曜日事件、大晦日のダンスホールで展開される歌合戦(※khoros)、結婚式
…
アンゲロプロスの映画を観ると「何かを見る」という行為の根源的な快楽性についていつも考える。
それは人類が始まってから今日まで、絵画やアートを観るという行為が娯楽としてなぜ一度も衰える事なく好まれて…