初めて観たテオ・アンゲロプロス監督の映画で、昔リバイバル上映で観た。ある旅芸人一座の愛憎劇を1939年から1952年のギリシャ現代史を背景として描いていく大河ドラマで、4時間近い長さの難解で前衛的な…
>>続きを読むようやく見た。崇高で巨大、圧倒的アンゲロプロス。ワンショットで時空を越える術は『永遠と一日』の前哨戦のよう。
強靭な長回しを支える窃視するようなカメラ位置が良い。最高潮のキアロスタミのような窓明もあ…
叙事詩の意味
ようやく、スクリーンで観ることができた。なぜ、私たちは、映画に惹かれるのだろうか。その一つの理由がここにはある。
ギリシャ田園劇を上演し続ける旅芸人の一座の13年間、それは、メタクサ…
何度も再見したが難解すぎる…。
ギリシャ現代史を、旅芸人一座の歩みに重ねて描くという詩的構造。
1939年から1952年まで、独裁政権、ナチス占領、内戦。
激動と分断の続いたギリシャ現代史を、アンゲ…
アンゲロプロス日本初登場。ある旅芸人一座を通して描くギリシャ史。冒頭は52年、ある街に到着した一座。39年、ある街に到着した一座、そして40年の大戦参加、ナチ占領下のギリシャ。42年、そして52年、…
>>続きを読むたった一度ではほとんど理解できていないであろう。一生をかけてこの映画とは付き合っていきたいと思った。揺らぎ続ける時間、変わり続ける政治体制、入れ替わる語り手。すべてが固定されず流れていくがギリシャと…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
『狩人』もそうなのだが、この映画もまた、全き音楽、音響の映画になっている。
ミュージカルの様に人々、その集合、集団は歌い、踊り、あるいは行進して、画面に登場しては退場する。この映画のキャメラはその…