アンチクライストで共産主義者のパゾリーニが、何故聖書を取り上げたのか興味深い。
セリフはマタイの福音書そのままで、イタリア語で語られる聖書は恐らくクリスチャンには響くのかも。
逆にアンチクライストに…
キリストを描いた映画は数多くあるが、無神論者の観点からキリストを描いた作品は今作のみだと思われる。古典的宗教映画の文脈を意図的に踏み外したカントリー・ブルースとコンゴのミサ曲の採用がパゾリーニらしく…
>>続きを読むパゾリーニ監督作品。以前パゾリーニの「オイディプス王」を見たときは色の使い方が好きだったが、本作は全編がモノクロで構成されていた。唐突に「やってくる」、聖歌や音楽もいい。どこかエキゾチックな印象を…
>>続きを読むキリスト教徒だとこうは描かないよな、という面白さがある。
聖書を朗読するような淡々としたセリフが独特。
話はわかっているし、聖書も読んだことがあるから余裕を持って観られる。
余計な脚色は一切せ…
久しぶりにパゾリーニを観た。はじめて見たのは遺作の『ソドムの市』、当時高校生。ゲテモノ系監督だと勘違いしてた。大人になってからいくつか作品を観た。ソドムの市を思い返してみて、なんていうか、神の存在や…
>>続きを読む好き。
マタイの福音書の映像化らしく、全く詳しくない私でも聞いたことのある節が多く見られ、影響力の強さというものを思い知らされた。
どこを切り取っても絵画のようなバッチリと決まった美しい構図の連…
ブラインド・ウィリー・ジョンスンのゴスペルがかかる中、この素晴らしい「音付きサイレント映画」はサイレント映画の最良の部分を再現していると言えるだろう。それは顔だけで全てを語る。新約聖書の名場面全てを…
>>続きを読むパゾリーニのイメージからすると随分かしこまった内容で、テレビ番組の教材VTRとして使われても違和感の無いレベル。
福音書に書かれた出来事をただ羅列しただけで、劇映画としては特に起伏もなく平坦に進むた…