上映中、始終、
なんだろう、なんだろう、と
思いながら観ていて、
[もがり]の説明が出た時に、
「ああ、なんていう映画だろう」
と、感極まってしまいました。
ずっと青木ヶ原樹海だと思っていましたが…
河瀬監督の作品を見ている時に感じる最大の特徴として、緑の美しさで、観ているだけで細胞が蘇るような感覚がある。死を悼む、つまり心の喪の期間、人はどうなってしまうのだろうか。何か大切なものを失ったことの…
>>続きを読む『殯(もがり)』とは、『死を惜しみ、偲ぶ時間または場所』のこと。男性は妻を亡くし、女性は息子を亡くしている。それぞれの殯を描いているこの作品は明らかに人によって好き嫌いが分かれると思います。ドキュメ…
>>続きを読む人はどこから来てどこへ行くのか?
なんとなくその答えを真理を一つ提示しているような気がした。
日本の風土にあった浄罪の旅に出たかのような映像。
キリスト教的に言えば煉獄を巡る旅人に思える。
再生と…
第60回カンヌ国際映画祭、審査員特別大賞「グランプリ」を受賞した河瀨直美監督の作品だが、日本ではやはり、観る人の好みが分かれる作品だと思う。分かりやすいシナリオでもなく、起こっていることの説明もない…
>>続きを読む大切な人を失った、しげきとまちこの喪失感は、いつまでたっても消え失せない。二人の小さな声は、森の音にかき消され、さらに一層悲しみを感じさせられる。けれど、殯(もがり)の森は、辛かった二人の長い年月を…
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