こうのとり、たちずさんでに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『こうのとり、たちずさんで』に投稿された感想・評価

4か国に接する北ギリシャの国境。片足をおろせば異国の地だ。テレビのクルーが難民の取材にやって来る。何人の中に、行方不明だった政治家の姿を見つけるが…。マストロヤンニ、ジャンヌ・モローを迎えた テオ・…

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4.0

一歩踏み出せば物理的に国を越えられる国境線の手前でこうのとりのように片足立ちで踏みとどまっている姿からタイトルがつけられている
国境は越えることより超えてからの方が過酷だと言われている

保護を求め…

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掲諦
3.7

島国産まれのせいで国境という感覚が無く、世間を騒がせているクルド人などというワードに最初の数十分はなかなか入れませんでしたが

川を挟んで結婚式、そして電柱…
国境も民族も曖昧だとなんだか途方もない…

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4.0

国境という簡単に越えられそうで難しい境界線を、川や失踪して難民の中に紛れて暮らす夫と探しだしても今の暮らしを捨てられず近づくことが出来ない妻など解りやすく画面にボーダーを映す演出があるためかアンゲロ…

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Nao
3.5
国境周辺でテレビレポーターが失踪した政治家を探索する。『霧の中の風景』の次作だからか、なんとなく雰囲気が似てる。最後の電線のショットで惹かれた。
島国は国境を意識する機会が少ない。物語の’国境’は橋の真ん中に線が引いてあるだけ。越えられそうで越えられない。根深い宗教民族難民問題。大物政治家一家とレポーター。川を挟んでの無言の結婚式が印象的。
アンゲロプロス作品の中ではあらすじが分かりやすいようでいて、細部まで理解することがとても難しい映画だった。
ラストの電線を張るシーンが美しい。
人間
4.0

物理的な国境だけではなく、人と人の心の境界線も描かれている。
テオ監督の撮る映画はどれも余白のある作品だけれど、今回もあらゆる真相が最後まで語られることはない。
画の強さも相変わらずで、特にクレーン…

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ichita
4.0
川越しの結婚式。国境の、その一歩の緊張感と可笑しみ。電柱と作業員のシーンには息を飲む。
コウノトリは縄張り意識が強い鳥なのだとか。
心に残るカットとモノローグの連続で引き込まれたけどちょっと物足りなかったかも。この監督の作品追うためにバルカン半島の地理と近現代史も頭に入れといた方がいいんかな

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