男の記憶はどこまでが真実なのか。一切の説明はなされない。
不穏な空気がまとわりつきながら物語は異常にゆっくりと進んでいく。
第二次世界大戦以降、世界的なテーマとなった疎外感が迫ってくる。
一人二役以…
いやーこれちょっと面白いけどツラい。
クローネンバーグのネチョネチョビチャビチャじゃないほうのドラマ。
スパイダーとは母から蜘蛛の話を聞くことが好きだったデニス少年のあだ名。
大人になったデニ…
過去の記憶を整理しようとし続ける精神の働きを追体験する感覚。大勢の列車乗客のなかから主人公を見つけるまでの間から映画が始まり、緩やかにその内面世界に没入させていく感覚がゾクゾクする。過去の記憶を目の…
>>続きを読むクローネンバーグといえば人間の深層心理をグロテスクなイメージで表現する監督というイメージがある。しかし、この映画ではそういうグロテスクな部分は身を潜め、より心理学的観点が強い印象を受ける。特殊効…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ちょっとややこしい
優しい母親が、たまに主人公に構ってくれず父親といちゃいちゃする、見たくない母親の姿から空想上の娼婦イヴォンヌが生まれたってこと?
もちろん父親は母を殴り殺したりはしてないけど、…