平和で穏やかな昭和中期の家庭劇だと思ってのほほんと観ていたら、後半から畳み掛ける様に不幸な出来事が起こり兄弟姉妹達のそれぞれの身勝手な想いが露わになる。
欲もなくただ淡々と日常を送る事がどれだけ幸せ…
『乱れる』に似た境遇の高峰秀子が相変わらず気の毒。実家に依存する人間の嫌なところが余すところなく描かれており、息がつまる気持ちで見てたら最後に尻がちょっとあったまるような締め方。葬式に集まった子供ら…
>>続きを読むきら星のごとき女優たちを配しよくもまあこれだけの登場人物を個性的に描き切り、ストーリーを巧みに展開したものよと感心した。特に、娘達の失恋、結婚決意、息子の自殺に至る急展開はハラハラしっぱなし。兄妹た…
>>続きを読む1962年1月東宝作品。脚本:井手俊郎、松山善三。監督:成瀬巳喜男。オールスターキャスト。
東京オリンピックを控えた東京の石川家の日常。
冒頭、家族間の関係が?マークだったが、最初のシークエンス…
16大スター共演、という当時のオールスターキャスト映画であり、ホームドラマの傑作です。
キャストが似ていることもあり、『東京物語』とも似た、世代間の葛藤が描かれます。
とにかく省略がうまい。
無駄の…
1962年の成瀬巳喜男監督作品。
いやあ、素晴らしかった。これは東宝のオールスターキャストで送る成瀬巳喜男版『東京物語』だね。でも、本家よりも人物描写がどろどろしてて生々しい。葬式って本当に人間の本…