プライドを持つこと、理想を抱くこと、不満を持つこと、それらは全て若者の特権であり大人が人前で見せることではないと思う。
そんな主人公が最後に緑の光線を見て笑顔になることは大人つまり冷たい禁欲的なもの…
このレビューはネタバレを含みます
デルフィーヌという面倒臭い女が一人ぼっちのバカンスを各地で過ごすという話。
どういう点が面倒臭いのか箇条書きにて記す。
・一人ぼっちが嫌で友人たちに相談するがでもでもだってで何を言われても否定する。…
観たら観た分だけ、カフェで飲む飲み物のように、その分だけ面白いのがエリック・ロメールの面白さであり、巧まないお洒落さでもあるように思う。その美味しさや面白さを、どのように記述してみたところで、記述は…
>>続きを読む僕もよく陥るのですが、いろんな人と喋って、いろんな所訪れてるのに孤独感。
すっごい青い服ばっかり着てる、緑の光線の性質をを際立たせるためなのかしら?せやけど、緑の光線っちゅうのはあくまで珍しいもんで…
鬱々となって情緒不安定なデルフィーヌ、困っちゃうけどなんか憎めない。というか大人になるにつれて鬱陶しさが減ってかわりに背中を撫でてあははって笑い飛ばしたい気持ちが増してきた。江國香織が海外に行く時に…
>>続きを読む夕日に向かって恋してー!って叫びたい気持ちになった。
前半低気圧に負けてちょっとうとうとしてしまったけど、終盤にかけてどんどん惹きつけられた。
色んな国の言葉で会話してる様子を見ながら主人公と一緒に…
城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』の喫茶店の名前が「緑の光線」で気になっていた。
山内ケンジは深い意味はない、と言っていたが、城山羊にも通じるたわいもない会話劇。
ベジタリアンで肉を食べて…
初めて観たときはデルフィーヌ鬱陶しい!とか思ったけど、今回はわかりみしか感じなかった。
いろいろ放っておいてほしいし、でも一人だとなんだかんだ寂しいし。赤・青・黄色が混じった緑の光線ってそんななん…
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