戯曲原作('47年)の映画化。舞台版初演は千秋実らしい。原題は“堕胎医”。引き揚げでレイプされ進駐軍にレイプされ…当時の産婦人科は堕胎の案件が多かったと医師の手記にもありますけどイヤなタイトルだな……
>>続きを読む梅毒に侵された医者とそれを取り巻く人々、そして伝染させた元軍人の家族がドラマを紡ぐ。
梅毒は潜伏期間が長くその間に静かに身体は病に蝕まれていく。己の病の不幸を静かに堪えぬく姿と、激しい嘆きの発露が正…
ウン十年ぶりに、名作を観直すシリーズ。
… これも、毎回記していることなのだけど、こういう作品は観る側が年齢を経てから再び接すると、心の揺さぶられ方がぜんぜん違う… 。
それから今 観ると素晴ら…
途中までは内心が描かれないため、清廉潔白かのように思える主人公キョウジだが、終盤に心情をぶちまけるシーンからぐっと面白くなる。
だからこそ前半でもっと苦悩や不満を描いてほしかった。
三船敏郎はこんな…
何人もその手で救ってきた聖人君子が救われないというなんとも言えないモドカシさ。
父親に真実を打ち明けるシーンは、この親にしてこの子ありという印象的なものだった。(というか当時にもそんな感性あったの…
戦時中の野戦病院で働いていた医者・藤崎は手術中の事故で梅毒に感染する。戦後、体を蝕まれながら医者を続ける藤崎を描く。
黒澤が東宝脱退後初作品。前作の『酔いどれ天使』に引き続き、戦後と病に…