デンマーク映画界の巨匠カール・テオドア・ドライヤーの代表作のひとつ。
素朴な村で起きる出来事、尊厳が極まった神々しい構図、現実と超現実的の間(はざま)で揺れる異空間の切り取り方など、完成された美意…
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神学を極めるあまり自分がイエス・キリストの生まれ変わりだと信じるようになったヨハンネスが、家族に邪険にされながらも信仰を貫き、死人を生き返らせる話だった。
ヨハンネスがキリストの「奇跡」を再現する…
自宅にパッケージもあるが、スクリーンでかかれば観るようにしている。奇跡を描いた映画であり、映画に起こった奇跡でもあるとエリセがこの前言っていた。
あらためて観てもとんでもない映画だと思った。
強強の…
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ドライヤー 特集の二本目 奇跡 を観賞。キリスト教についての知識は一般的なイメージくらいしかないけど、子供のように疑うことなく純粋にそうなってほしいと願うことが祈りとなり信じられないこと(奇跡)が起…
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『奇跡』 (1954)
🇩🇰デンマーク 126分 モノクロ・トーキー
●スタッフ
監督・脚本・編集
カール・テオドア・ドライヤー
原作 カイ・ムンク(小説『御言葉』)
撮影 …
「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」
vol.1の時のフライヤーにも載っていた蓮實重彦氏の
「古典的であることが奇跡のように前衛性に通じてしまうドライヤーの作品は、どれもこれも…
淡々とした感じで話はゆっくりと進む。いかにも演劇を原作にしているらしく場面も少なく会話が多い。だが光と陰の圧倒的な美しさに、冒頭からずっと退屈は感じない。ここに光がありここに影があるというのが、そ…
>>続きを読む(c) Danish Film Institute