小津の中では、いちばん好きな映画。ままならない世界で、このままでは良くないと思いながら解決策を見出せず懊悩する姿は、小津映画ではよく取り上げられているテーマだけど、この映画の顛末はたいへん可愛らしい…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
お見合い結婚だったという佐竹夫妻の夫婦のあり方のお話。パチンコ競輪野球と当時の風俗がリアルに感じられて楽しかったです。パチンコの真髄が、今聞くのと大して変わらないという。
佐竹夫妻の配役の素晴らし…
小津作品の中でも特にユーモアあふれる作品。
せっちゃんを叱っているふりして奥さんが戻ってきてスンッ…てなるところや、トンカツの話の後に「カロリー軒」の看板のアップなんかにクスッと笑ってしまう。序盤の…
小津世界に木暮実千代がいる違和感がずっとある。
敢えて異物感を残し、画面上でも物語上でも彼女が「家」に溶け込んでいく狙いなのかと思いきや、最後の展開でどっちらけ。
「最初からこうなることは分かってた…
【亀の甲羅、干してる所しか見たことないんだ】
監督借り。
『お早よう』に続いて小津作品2本目。
やっぱり面白いなー。そして勉強になる。
母親と観て笑いながらのラスト。
良い時間。くせになる小津味。…
このレビューはネタバレを含みます
いいなあ。
あの時代専業主婦って
あんなに優雅に暮らしてたの?
温泉や
歌舞伎に出かけ
家には二人?の女中さん。
家は広く
和風の昔の家で
自分の部屋は
花柄の壁紙で絵画のかかった
英国風。
…
お見合い結婚ですれちがいばかりの夫婦が、夫の突然の海外赴任という出来事を機に寄り添っていく。夫との和解を、夫の好物で妻が苦手なお茶漬け(猫まんま)を共に食べるという描写で表してるのは日本ならではで上…
>>続きを読む愚痴る程度の尊敬できない相手じゃなく愛する人がいいと言う理想の結婚像
慣れ親しんだ質素なものが好きなだけで妻に強要するわけじゃなし、好き勝手して文句言っても聞き流してくれて逆に謝ってくれるなんて……
松竹株式会社