数年前に観て全く理解できなかったこの作品を、改めて鑑賞。
「理解」できたかとは言い切れないが、この映画の素晴らしさにはやっと気づくことができたと思う…。
まずはやはり言及したいのは、衝撃的と…
誤った見解に走るとヒステリックvs高飛車のバトルなんけど、実際はアルマは魂って意味だし結婚してないはずのアルマの薬指に薬指があるってのはこりゃおかしいぞ?ということになるわけよ
パラノイア最高^^…
前情報なしでみたので、ちゃんと物語を理解はしていないが、看護婦と女優の話である。
喋らない女優と、翻弄される看護婦。別荘で二人で療養する。しかし、女優に自分の秘密を夫に手紙で書かれ、激怒する看護婦…
「いつも自意識に縛られている
他人の目に映る自分との大きなギャップ
”さらけ出したい”という激しい欲望
裸にされ 切り裂かれ 無になってしまいたい
何も言ってもウソに…
こんなモノクロ映画な事に意味がある映画があるでしょうか。
白と黒、光と影に意味がある。
ヌーベルバーグ系の映画が得意じゃないので、あまり60年代くらいの映画を観るのはなかなか気が進まなかったのです…
冒頭からめちゃくちゃ引き込まれた
死体のように眠る人と釘を打たれた掌と焼身自殺とこちらをずっと見つめる瞳
全く同じシーンを違うアングルから
終始興味深い映像、演出
内容よりそういったとこに目がいって…
整ってる印象
アルマがエリザベートに
「私はあなたのようにはならない 取り込まれない」
って言ってたけど
エリザベートのようにならないことより
エリザベートのようになってからどう行動するかが大事な…