これまでシャブロルを数本観たのだけれどどうにもつかみ所がなく、初期の代表作といわれる『いとこ同士』にいたってはまったくというほどはまれなかった。だけどこのデビュー作は観なければと思っていた。ヌーヴェ…
>>続きを読む「ヌーヴェル・ヴァーグの発火点」ーと評価される映像作家クロード・シャブロルの長編処女作。
ヌーヴェル・ヴァーグの初期作品といえばトリュフォーの『大人は判ってくれない(1959)』やゴダールの『勝手に…
1957年、クロード・シャブロル監督のデビュー作。
肺病の療養のため12年ぶりにパリから里帰りしたフランソワ(ジャン=クロード・ブリアリ)は、幼なじみの親友セルジュ(ジェラール・ブラン)と再会する…
鮮烈なラストは圧巻ながら、トリュフォー監督やゴダール監督が本当の映画表現革命をデビュー作で起こした事を考えると、若干インパクト不足な印象です。
とはいえ、ヴィスコンティ監督『若者のすべて』に先行した…
ラスト、フランソワの「ダメだったか…」と涙を流し瞳を閉じる様子が写されることで1度見る側は映画の中に死を感じる。しかし、その後セルジュの笑顔が移されること、第二子の産声が聞こえることで、画面いっぱい…
>>続きを読む「ヌーヴェルヴァーグの発火点」と言われている作品らしい。
人間の狂気、キラキラしていないフランスの田舎の閉塞感…
その異様な中でのまともな主人公がより輝いて見える。
この映画は「大人は判ってくれ…
シャブロル、これが処女作とか恐ろしすぎるほど美しかった。フランスの田舎町に12年ぶりに帰省したフランソワ。そこでセルジュという目立ちたがりやの昔の友人と再会するが彼は暗く俯くままだった…。最初観てい…
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