現代に生きる僕らにとっては
村のしきたりがとにかくシビアだが
滑稽に描いている箇所もあり
笑えるシーンが多かった!
その間に挟まれる
日本の元風景や
おそらく自然の厳しさ、
共生を表し…
このレビューはネタバレを含みます
人間ってやっぱり、綺麗じゃないし、醜い。
ある時は村八分にして、村人総出で一家を根絶やしにしたり、ある時は子供を間引いたり、ある時は山に老人を捨てたり。
共同体の維持の名の下に行われる人間の活動の醜…
貧しさの象徴のような風習、姥捨。
良く役作りで太ったり痩せたりは聞くけど、この作品では前歯の無い老婆の役作りのために主演の坂本は前歯を削って撮影したという。映画ってそこまでやるものなのか。映画に魂が…
ちょっと重たい印象だった。
村の風習が古臭く感じてしまったし、
少し現実離れしている気もする。
だからか、あまり感情移入できずに、
物語と距離が生まれてしまった。
もう一度見直したら、
また違…
2019.5.10
今村昌平初観賞。
カンヌのパルムドールを2度受賞しており、今作は受賞1作目となる。
70歳になると老人は子供におぶられて山に捨てられる雪山の貧村。
辰平(緒形拳)は実母おりん…
姨捨山の話。山奥の貧しい閉鎖的な農村は合理性と土着の風俗が混じり合った、今の人たちからすると歪で気持ち悪い世界だったと思う。母を棄てるシーンはおぞましさと悲しさで涙した。山には神様がいると言われて…
>>続きを読む白く染まった壮大な山々の空撮から始まる。重く、静かに世界を支配する雪に対し、攻撃的に突き出した木々はまるで杭のようだ。空撮がゆっくりと氷の世界を旋回する。すると、山肌にポツポツと点在する民家が見…
>>続きを読む狭くて貧しい村社会で子孫が生き延びていくための掟が執行される様子が淡々と描かれていた。時おり差し入れられる生物の営みの描写は「人間も同じ」と言いたいのか、それとも…?
勝手に「老母を山に捨てられなく…
このレビューはネタバレを含みます
大筋だけ読めば深刻な映画だと思われがちですが、寒村の中で因習にとらわれながらも力強く生き抜いていく村人たちの姿を生々しくに描いています。クライマックスの姨捨、言葉の無い会話をしながら森を抜け、ゴツゴ…
>>続きを読む今村昌平監督作品。カンヌ国際映画祭パルム・ドール授賞作品。
ある時代のある山中の村の風俗と自然、姥棄ての風習を描いた作品。民間伝承を元にした小説が原作。
演技陣が総じて演技がうまい。特に一家のば…