早逝した天才山中貞雄監督現存フィルム3本の一つ。屋台甘酒売りでささやかに暮らすお浪(原節子16才)、博打宿女将の亭主で豪放磊落な河内山宗俊、お浪に同情し宗俊とも友達になったみかじめ料集めて周るしがな…
>>続きを読む4Kデジタル修復版。これまで何度も観ているのに改めて深く感動した。これまで観ていたのは何だったのか。耳をそばだてなくても、すんなり台詞が入ってくる。白飛びしていた長十郎や原節子の表情が手に取るように…
>>続きを読む人と人との結びつきが現代よりずっと強かった時代だけど、命の価値が低かったのか?それとも短くても太く生きることが美学だったのか?呆気ない最期を迎えても実にあっさりしていたし、変な抵抗をしたところで斬ら…
>>続きを読む『河内山宗俊』1936(昭和11年)
脚本・三村伸太郎、監督・山中貞雄のコンビ。2年後に二人は「人情紙風船」を作る。
河内山宗俊は元々は江戸城で武士の世話をする茶坊主だったが小普請組に配置転換さ…
No.331
山中貞雄監督。
河内山宗俊と金子市之丞が弟の失態により身売りする事になってしまった姉のお浪の為に奮闘する。
原節子17歳デビュー作でお浪を演じる。弟の身勝手に苦しむ清らかな姉像。そん…
街の作り込みと人物のキャラクターの作り込みが最後に上手い。喜劇と悲劇が折り混じるような感覚でいて、最後に盛り上がるを最高潮にしてくれる。ラストのアクションは現代アクションのように、早いカット割やアッ…
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