ファーストショットの横移動が既にすごい。ショットのための映画だこれは…長回しロングまたはフルショットにこだわり過ぎているのか単調に感じるところもある。とはいえそのへんの監督とは比べものにならないくら…
>>続きを読む面白かったー!
いくつかの路地のショットの瑞々しいことといったら!
そしていつも貫禄たっぷりの山田五十鈴しか知らなかったけど、ここでの彼女の可憐で(やっぱり頼もしい)若さよ!
旦那連中がことごとくだ…
1936年に上映された映画です。
88年前です。もはや面白いとかそうでないとかの次元じゃない。歴史の資料を観ているような感覚です。その時代の動画作品が残っているというだけでありがたいと思わなければ…
溝口健二監督、山田五十鈴主演。
もうこの時点で完成されている。
物語も映像も、戦後の『祇園囃子』にかなり近い。
祇園の町の映し方や、人物の会話を映すロングショットが、まさしくそうだった。
内容も戦…
女の策略が男の知性などではなく、ただ運によって崩壊するということが男性優位社会の構造の絶対性を知らしめる。けど最後の寄りはなんか下品じゃないかな。
長屋や五重塔などの歴史ある祇園表象と高層ビルや夜の…
このレビューはネタバレを含みます
検閲がどのように入り、なぜ17分ものフィルムが喪失しているのかの考察は、木下千花著の研究論文がわかりやすく、ネットにPDFが転がってる。
おもちゃ、という可愛い名前のあざとい女性が、世の理不尽に…
©松竹 大谷