ボスニア紛争の中間地帯で生き残った兵士たちによる絶望的で皮肉な人間ドラマ。
正直、ボスニア紛争の予備知識ゼロで視聴したけど、全然問題なかったな。
必要な情報は映画の中でちゃんと教えてくれるありがた…
ズバリ、『何も解決しない』…です
その心は?
まず、本作の登場人物を4つにくくってみました
・塹壕でいがみ合うセルビアとボスニアの兵士二人
・気が付けば、知らぬ間に地雷の“重石”にされたボスニア兵士…
このレビューはネタバレを含みます
舞台は1992年〜1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。
この紛争はWWⅡ以降のヨーロッパで最悪の紛争と言われている。勢力圏から異民族を排除し、民族的に単一にするための民族浄化も行われたようだ…
戦争とドキュメントの関係を一番考えてしまった。
使用言語の違いによるコミュニケーション不全とか、のっぺりした空気が不気味に笑えてきて、面白いと言っていいのか何なのか。
『アワー・ミュージック』と合わ…
戦争中での諍い。
ボスニア兵のチキと寝ている間に地雷を仕掛けられたツェラ、そしてセルビア兵のニノを中心に物語が展開していく。
シリアスと合間に挟まるシュールなコメディもあって、かなり観やすかった…
内戦による民族間の争いだけでなく国連軍も含めた戦争の愚かさが上手く表現されている
もとは同じ国民だった人々の内戦が、個人同士では仲良くなるという内容かと思っていたが、まったく裏切られ衝撃のラストシ…