敬老の日という事で観た(いつの話だよ)。
父がいない映画である。父という存在が綺麗に存在しない。出てこない。
本作の家族は還暦(!)になろうかという母と、その子ども達であり、父はいない。
第二次大戦…
追悼:宝田明。カラー作品だと思わなかった。冒頭から小津安二郎かと思うほど。「東京物語」へのアンサー映画なのか、製作者藤本真澄が小津好みだからか。本作の翌年「小早川家の春」を小津安二郎に宝塚映画で撮ら…
>>続きを読む東宝35周年記念作品として、成瀬巳喜男監督によって製作された1960年の日本映画
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第4の巨匠・成瀬巳喜男のカラー作品。この時代のカラー・フィルムは味がある。いまはデジタルで鮮明にありのままが映…
成瀬巳喜男、女性をほんとよく見ているなあ。末っ子のおてんば感にヒヤヒヤするけど、身内から見ても無礼だなみたいなことする兄妹はいるよねー。長女がおとなしい感じ、すごいわかる。
結末をはっきり描かない終…
亡父と母坂西あき三益愛子に寵愛を受け後継の長男勇一郎森雅之、日本橋名家から出戻りの長女早苗原節子と、寵愛を受けず自立生活を営む次女谷薫草笛光子、次男礼次宝田明、実家同居OL三女春子団令子が、長男妻和…
>>続きを読む母と成人し独立した子供たちのホームドラマではあるのだけど、もう至るところにお金の話ばかり出てくる実に世知辛い物語。
ただ仲が悪いのかというとそうではなく、それぞれが母親のことを多少は気遣いつつ、それ…