昭和の娯楽・戦争批判を手がけた岡本喜八の代表作
久々に見て見たが、記憶に遜色ない内容だった
STORY
1945年、フィリピン、硫黄島、沖縄で日本軍の敗戦色が強まる中、「あいつ」は21歳の青春を送…
このレビューはネタバレを含みます
魚雷に括り付けられたドラム缶の中に乗っている特攻隊員の、あいつ、の物語。
原爆を落とされもはや敗戦ムードのなかの最後の手段の特攻。しかも攻撃力ゼロの魚雷。
特攻に出る前日の1日だけの暇。死への恐…
『大誘拐』から岡本喜八、北林八栄で鑑賞。この時代からお婆さんの北林さん。笠智衆さんも常にお爺さん。
反戦映画なんだけど、昨今の揚げ足取りだけのヒステリックな反戦や大衆反戦と違い、人の本能や人間の幸…
岡本喜八だから作れた斜め上をいく戦争映画。すごい。
鑑賞直後はハテナが浮かんだけど、全てを通じて「納得できなさ」で貫かれていたことに気づき、納得。
鑑賞者に投げかけられた無言の問いかけに、あっぱれ。…
このレビューはネタバレを含みます
理不尽な理論で意味不明なことを言う上長。
聞いているのも不快になる帝国軍の教科書。
空爆による主要キャラの唐突な死。
予算も策もない故の肉弾。神への昇格。
コミカルに皮肉たっぷりに描いているから
笑…
1945年8月に戦争へ参加することに必死で悩む主人公は客観的にはあまりにも滑稽でも主観で見るとあまりにも深刻すぎて泣けてくる。低予算映画であるがゆえのチープさも、とてつもなくボロい特攻潜水艦も八方塞…
>>続きを読むジャケットがミサイルから手足出てるから回天の悲しい話かと思ったら違った。アマプラで有料レンタルしなくて良かった。終盤にやっと回天以下のどんがめが出てきて…あんなんで特攻とか無理や~。
全編において戦…
名前すら与えられない主人公の達観した陽気さと、渇望し空回りする熱意がなによりも空気を物悲しくさせてしまう。
最悪の時代の中でも、人並みの不幸と、人並みの幸福を描くことで、戦争の暗いリアリティを持た…