非常線の女に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『非常線の女』に投稿された感想・評価

4.1
田中絹代の前髪一束、銃を向けられたのにもかかわらず斜め下を見るだけの水久保澄子、魅力が迸る。
飛びついてこいの絡まり毛糸、好きになっちゃったの唐突頬キス、カットが変わるたびにハッとさせられる。
ハリウッドの古典的犯罪映画を踏襲しつつ、田中絹代のパワープレイにより「お約束」を回避して希望のある終わり方になっているのが素晴らしかった。

おおっと、実はコレ、これまで見た小津作品および田中絹代の中で、ベスト好きかも。小津は人情ものよりこういうハードボイルドの方がハイカラで好みだし、ずっと洋装な絹代たんがいかに役の振り幅広いか驚き。こう…

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sss
4.4

蓮實重彦「監督 小津安二郎」を読み始めたので、積極的に未鑑賞の小津作品を観ていきます。


「豆腐屋にトンカツを作れというのは無理だよ」という小津安二郎の言葉に反して、豆腐とトンカツの二項対立が消滅…

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レン
4.2
小津のギャング映画は初だったが心情を表した流石のカメラワーク。ストーリーは古典的。
4.8
田中絹代めあてで観てるけど、逢初夢子もいいな。時代とサイレント補正のあるハードボイルド風人情ドラマ劇。ハマってしまった笑。
4.4

【飛びついてこい!】

小津安二郎監督のノワール調の1933年のサイレント作品。

〈あらすじ〉
タイピストの時子は社長令息から高価な指輪を贈られるが、彼女には他に恋人があった。街のチンピラを取り仕…

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cil
4.2
第三の男をも凌ぐ照明設計。ラングはこれを観て暗黒街の弾痕を作ったのかと錯覚してしまうほど
4.6

小津のサイレント作品。

ホークスの「暗黒街の顔役」の翌年製作で、暗黒街の香りが漂うがやはり小津っぽい温かみ。

田中絹代がもう。童顔のようで時折おばあちゃん顔に見えたり、垢抜けない素朴さと貫禄が入…

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小津安二郎監督のダンディズムな作品系列で、「朗らかに歩め」に連なる与太者が、聖女に翻弄された様に回心して行くストーリーだが、何故か親友清水宏の同年「港の日本娘」と同様毛糸の玉が鍵になっている気がする…

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