溝口健二作品はこれで4作目となるのだが、圧倒的に古典作品を観るべきかと。
歌舞伎や浄瑠璃の要素を取り入れてなるほど海外からの評価が高いのは納得
国民栄誉賞の第1号が王貞治なのは同世代なら知ってい…
完璧な芸術作品を観た、という感想。
登場人物の誰にも感情移入できなかったが、小さなひびから水が流れ出し、流れが流れを呼び、大きな濁流となり、人々を巻き込んでいく様子が描かれ、ふとしたことで人の運命…
本作では厳しい封建制の中で生まれた悲恋が描かれているが、恋愛の機微だけでなく、多様なキャラクターの人間模様も面白かった。
無駄のない美しい映像の中で、人間の細やかな感情が交差する。
大経師屋の奥方…
単に慣れてきたということかもしれないが、4作目にして溝口暫定ベスト。おはなし作りの巧さ、構図の組み立てや照明の的確さ、役者の台詞や所作の間合い、それらが完璧に近いバランスで組み合わさっている傑作。偶…
>>続きを読む素晴らしい。実話をもとに近松門左衛門が人形浄瑠璃としておこしたものを戯曲化したものであるそうだが、確かに登場人物のジレンマや懊悩する様、物語の構造など古典としての悲劇の要素がふんだんに盛り込まれてい…
>>続きを読む2人が恋に向かうまでのプロセスは実はかなり複雑なのに、それを感じさせない見事な脚本。
ラストの市中引き回しのシーン、「明るい表情」と言われるセリフがあったが、不安そうな表情に見えた。
昔の女優さんは…