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arataki

aratakiの感想・評価

2.3

このレビューはネタバレを含みます

映画は好きだけど、作中でしゅうじが訴えかける「本当の映画」が何なのか分からず、なんだか少し否定された気持ちになった。

確かに彼が挙げていた100本の映画はどれも素晴らしい作品だと思うけれど、映画ってそもそも娯楽、エンタメ発祥じゃないの?と思ってしまった。

主人公への共感が薄い分、本作自体への理解も薄くなってしまった。

結局は映画が大好きな人の話?っていう理解であってる?
ファ

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このレビューはネタバレを含みます


1200万返すために殴られるから
四六時中赤黒い痣が絶えない。
耳も身体もおかしくなっていく。
でもこの痛み、想う100の映画への愛の端くれにもなれない。
EH

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2.0
181114
西島さんが出てなかったら多分見てない映画。私は娯楽映画しかみてないから、娯楽映画じゃな映画が何なのかすらそもそも分からない。みていて気分がいい映画ではない。
fkr

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2.0
@TV 微妙。撮り方や青臭さは嫌いではないが、120分は長い。 出演している常盤貴子の名前が思い出せなかったのが悔しい。良い目力をしていた。
netfilms

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3.9
 冒頭、映画への切迫した愛が堰を切ったように溢れ出し、主人公の秀二(西島秀俊)は街の喧騒の中を拡声器片手にただ叫ぶように彷徨っている。ここで敵対する「国家」や「映画界」のイメージはまったく出て来ない。それどころか彼は映画とはまったく関係ない借金を返す為に目に見える敵を前にもがくのである。秀二(西島秀俊)はいつも兄の真吾からお金を借りて、映画を撮っていた。彼の自主制作映画3本が陽の目を見ることはほとんどなかったが、秀二は自分の映画と映画の持つ力を信じ、頑張っていた。シネコンではなかなか観られないような映画を自分のアジトであるビルの屋上で自主上映したり、街中で演説をして警察に追われたり、同じく監督を志すナカミチ(鈴木卓爾)と映画談議をする日々。ある日、兄が借金のトラブルで死んだという知らせを受ける。ヤクザの世界で働いていた兄は秀二のためにヤクザ事務所から金を借り、それがもとでトラブルになり、命を落としてしまったのだ。何も知らずにいた自分を責める秀二。兄のボスである正木(菅田俊)から、真吾が遺した借金額が1,254万円であること、それを2週間以内に返済しなくてはいけないことを告げられ、秀二は途方に暮れる。

 今作において兄の近影や元気な時の姿さえまったく提示されない。元気だった頃の兄は留守電の中の声でしか出て来ない。人間はその日その時、それが故人との最後の会話になることを予感して、会話を交わすことなどほぼないと思っていい。留守電の声に亡き兄への後悔や無念の感情が押し寄せてくる。秀二は映画を愛し、映画に取り憑かれ、人生そのものが映画という日々を送っている。彼のような人間に「シネフィリー」の称号を送りたくなる。映画の自主上映会は70回以上定期的に行われ、自分の映画を撮る夢も捨てていない。最新の上映会がキートンと清水宏のサイレントの二本立てというのがどこまでも渋い。今時カラーのフライヤーではなく、白黒で印字された秘密の上映会の広告が泣ける。壁に貼られたラインナップをついつい見てしまう。問答無用に懐かしい名前が並んでいる。彼は1,254万円の負債を払うために突然、殴られ屋に転身する。自分の愛する映画とはまったく関係ない方法で、これまで一度もやってこなかった職業に転身し文字通り身を削りながら借金を返済していく。ボクシング経験のないものが、パンチを交わす技術を身につけるのは困難を極める。いやむしろ、天才的なディフェンス能力は一朝一夕で身につくものではない。彼は付け焼き刃で腹筋を鍛えるが、所詮そんなものは彼の救いにはならない。見えない敵は1,254万円の借金という見える敵に変わり、彼は兄貴へ映画の借金の償いをしようとする。

 正木の弟、高垣(でんでん)が出会いの場面で秀二に一度だけ拳銃の引き金を引かせる場面があるが、それ以降は殴られ屋としての拳による一方的な殴り合いが幕を開ける。肉弾戦と呼ぶには相応しくないリンチ的な一方的な殴られっぷりが凄惨を極める。ここまでの代償が20代を映画に賭けた男には必要なのか?同じく20代を映画に賭けた私には主人公の痛みが響いてくるようである。けれど殴られている時に、うわ言のようにシネフィリーとしての薀蓄が溢れ出すのがおかしい。時には黒澤明のフィルモグラフィが浮かび、マックス・オフュルスの名前が出て来る。秀二は殴られた痛みに耐えながら、映画史に残る名作達に想いを馳せる。彼にとって映画は身の破滅であると同時に、命懸けの救いにもなり得るのである。黒澤明、溝口健二、小津安二郎の墓をそれぞれ巡る場面がこれまた素晴らしい。黒澤の墓の前では2000年代の日本映画界の状況を憂うが、溝口の墓を訪れた時にはは、もはやそんな余裕もなく、『雨月物語』の邦楽をバックに墓石にすがるようにしがみつく。北鎌倉にある小津さんの墓石には「無」と一文字だけ彫ってあるのはあまりにも有名な逸話であるが、それがクライマックス前の秀二の「無」の状態とシンクロする様が何とも素晴らしい。小津安二郎の「無」の文字が持つ意味に映画は引っ張られ、やがて100本の映画と100発のパンチの極限の世界へと秀二と観客を連れ込む。

今作で綴られたナデリの映画至上ベスト100
100位~
福祉/フレデリック・ワイズマン
水の中のナイフ/ ロマン・ポランスキー
紅夢/ チャン・イーモウ
風/ ヴィクトル・シェストレム
ピショット/ へクトール・バベンコ
ゴングなき戦い/ ジョン・ヒューストン
運命を乗せた列車/ ジリ・メンゼル
揺れる大地/ ルキノ・ヴィスコンティ
フープ・ドリームス/ スティーヴ・ジェームズ
血を吸うカメラ/ マイケル・パウエル

90位~
デカローグ/ クシシュトフ・キェシロフスキ
怪談/ 小林正樹
路/ シェリフ・ギュレン
HANA-BI/ 北野武
カンバセーション…盗聴…/ フランシス・フォード・コッポラ
親/ 清水宏、大久保忠素
狩人の夜/ チャールズ・ロートン
ストレンジャー・ザン・パラダイス/ ジム・ジャームッシュ
マルメロの陽光/ ビクトル・エリセ
イレイザーヘッド/ デヴィッド・リンチ

80位~
霧の波止場/ マルセル・カルネ
シシリーの黒い霧/ フランチェスコ・ロージ
ジプシーのとき/ エミール・クストリッツァ
ラヴィ・ド・ボエーム/ アキ・カウリスマキ
密告の砦/ ヤンチョー・ミクローシュ
ことの次第/ ヴィム・ヴェンダース
道/ フェデリコ・フェリーニ
Hole-洞/ 蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
ナッシュビル/ ロバート・アルトマン
女と男のいる舗道/ ジャン=リュック・ゴダール

70位~
マニラ・光る爪/ リノ・ブロッカ
フィツカラルド/ ヴェルナー・ヘルツォーク
ペパーミント・キャンディー/ 李 滄東(イ・チャンドン)
ハラ(不能者)/ センベーヌ・ウスマン
ブリスフリー・ユアーズ/ アピチャートポン・ウィーラセータクン
スール/その先は……愛: フェルナンド・E・ソラナス
アントニオ・ダス・モルテス/ グラウベル・ローシャ
美しき諍い女/ ジャック・リヴェット
めまい/ アルフレッド・ヒッチコック
カメラを持った男/ ジガ・ヴェルトフ

60位~
ショック集団/ サミュエル・フラー
カッコーの巣の上で/ ミロシュ・フォアマン
赤い河/ ハワード・ホークス
ヴァン・ゴッホ/ モーリス・ピアラ
旅芸人の記録/ テオドロス・アンゲロプロス
アルジェの戦い/ ジッロ・ポンテコルヴォ
歴史は女で作られる/ マックス・オフュルス
書を捨てよ町へ出よう/ 寺山修司
サタン・タンゴ/ タル・ベーラ
童年往事 時の流れ/ 侯 孝賢(ホウ・シャオシェン)

50位~
少年/ 大島渚
浮雲/ 成瀬巳喜男
不安と魂/ ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
群盗、第七章/ オタール・イオセリアーニ
アッカトーネ/乞食: ピエル・パオロ・パゾリーニ
楢山節考/ 今村昌平
自転車泥棒/ ヴィットリオ・デ・シーカ
大砂塵/ ニコラス・レイ
裸の島/ 新藤兼人
チャイニーズ・ブッキーを殺した男/ ジョン・カサヴェテス

40位~
太陽はひとりぼっち/ ミケランジェロ・アントニオーニ
突撃/ スタンリー・キューブリック
砂の女/ 勅使河原宏
クローズ・アップ/ アッバス・キアロスタミ
サンセット大通り/ ビリー・ワイルダー
木靴の樹/ エルマンノ・オルミ
魚影の群れ/ 相米慎二
サムライ/ ジャン=ピエール・メルヴィル
ケス/ ケン・ローチ
単純な出来事/ ソフラブ・シャヒド・サレス

30位~
野性の少年/ フランソワ・トリュフォー
レイジング・ブル/ マーティン・スコセッシ
羅生門/ 黒澤明
M/ フリッツ・ラング
野いちご/ イングマール・ベルイマン
大いなる幻影/ ジャン・ルノワール
ビリディアナ/ ルイス・ブニュエル
第三の男/ キャロル・リード
恐怖のまわり道/ エドガー・G・ウルマー
プレイタイム/ ジャック・タチ

20位~
イントレランス/ D・W・グリフィス
グリード/ エリッヒ・フォン・シュトロハイム
戦火のかなた/ ロベルト・ロッセリーニ
東京物語/ 小津安二郎
極北の怪異(極北のナヌーク)/ ロバート・フラハティ
アンドレイ・ルブリョフ/ アンドレイ・タルコフスキー
街の灯/ チャールズ・チャップリン
少女ムシェット/ ロベール・ブレッソン
キートン将軍(キートンの大列車追跡)(キートンの大列車強盗)/ バスター・キートン
裁かるるジャンヌ/ カール・テオドア・ドライヤー

10位~
大地のうた/ サタジット・レイ
戦艦ポチョムキン/ セルゲイ・エイゼンシュテイン
2001年宇宙の旅/ スタンリー・キューブリック
晩春/ 小津安二郎
捜索者/ ジョン・フォード
サンライズ/ F・W・ムルナウ
蜘蛛巣城/ 黒澤明
月世界旅行/ ジョルジュ・メリエス
アタラント号 /ジャン・ヴィゴ
雨月物語/ 溝口健二
8 1/2(はっかにぶんのいち)/ フェデリコ・フェリーニ
市民ケーン/ オーソン・ウェルズ
映画マニアというか拡声器で主張しちゃうシーン。
なぜか1人ぼっちな。
イッチャッテル人と思うが肝心のそれを聞いている側の人が回りにいないようだ。
聞いてくれないと燃焼出来ない。
屋上で叫ぶ様子は孤独なんだということでしょうか。

兄の作った借金地獄に逃げることなく返済しようと覚悟決めたのはどんな思いだっただろうか。
映画へのこだわりをぶつけているんだと思うが、半ば諦めの境地じゃないだろうか。

耳が聞こえ無くなりそうなシーンが
更に『あヤバイかも』と緊張した

全体的にバックミュージックが少なく
演技の内容がすっと入ってきた映画
ザン

ザンの感想・評価

2.8
顔にできるアザの色がグロい。100種類の映画に自分の知っているものを探すが、あの殴られ方は実際なら撲殺だろう。監督の映画愛はわかったが、サディストであることもうかがえる。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.0
なんでしょう、醒めちゃいました。よくいる、「娯楽映画を馬鹿にする映画オタク」がそもそも好きじゃないってのがあったからかもしれません。映画が娯楽では何がいけないのかを言及してくれれば良かったかな?でもそんなの、マニアが集まって飲み屋でやればいいとも思ってしまう。
kei

keiの感想・評価

3.5
映画の出来としては正直微妙なのだが、監督の俺はこれを撮りたいんだという熱を凄く感じた。個人的には好き。
ぱなお

ぱなおの感想・評価

2.0
Shujiの生活が私の日常の生活とかけ離れすぎてて…だから共感も難しかったし、どんな意味や理由があったとしても、殴られ続けるシーンは残念ながら訴えてくるものを感じられませんでした。役として、あーゆう演技ができる役者さんは素晴らしいと思います。それと、台詞こそ少ないもののYokoのShujiを見つめる目と表情が良かったです。
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