蛇の卵に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『蛇の卵』に投稿された感想・評価

Juzo
4.8

アベルが狂気と混乱に飲み込まれていく様子が、まるでその場にいるみたいに怖くて引き込まれる。派手さは全然ないのに、じわじわ全身がゾワッとする感覚。
ベルイマンがドイツ・ウーファのスタジオを使って再現し…

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reb
4.3

ナチスが台頭する前の不況のどん底のドイツ。1923年のベルリン。アメリカからやってきたユダヤ系で元サーカス芸人のアベル。
今は失業中でドイツ語も話せない。兄は突然拳銃自殺する。
ユダヤ人への差別が徐…

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4.3

自殺で始まり、自殺で終わる映画。ナチスという蛇の卵が孵化する前夜の、熱に浮かされたようなドイツの街。血も含めて湿度が高く、体にまとわりつくようにジットリとした不快感。フレーム外から伸びる手、エレベー…

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5.0

◎ 見てる時はほぼ全編英語、プロデューサーがディノ・デ・ローレンティスなのかで内容的にはあまり入れこめなかったけど、終わって予告編集を見てたらジワジワ来ました。
時期的にはヒトラーが我が闘争を執筆す…

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Kazu
4.5


久しぶりにベルイマン作品

やっぱり凄いです。

舞台は1920年代のベルリン、多額の賠償金を要求された敗戦後、ドイツの不況は1923年ハイパーインフレ状態に陥り、当時の人々の苦しい生活をマヌエラ…

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5.0



「ベルイマン映画の中に迷い込んだ気分だったね。初日に撮影したのは冒頭の宿屋のシーン。奥で結婚祝いのパーティーをやっている一団がいる。彼らは一日中リハーサルをしていたよ。でも、実際に彼らが映るのは…

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R
4.7

我が最愛のベルイマン監督最大の異色作であり、数多くの傑作のひとつ。久しぶりに見てみたけど、見れば見るほど面白いスルメ映画っすわ。舞台は1923年ベルリン。といえば一次大戦後で、莫大な賠償金のため、と…

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ベルイマン作品にデヴィッド・キャラダインが出ている時点で他の作品とは異質なのだが、不自然ではない。ヴァイマール期から全体主義への移行するドイツの病的な雰囲気が、奇跡的なまでに記録されている。
4.1

名匠ベルイマンの1977年から現代への警告。
その警告の意味の重要さから点を高くつけたい作品。

どうやらベルイマン作品の中では異色の作品らしい。
確かにこれまでのベルイマン作品とは違う(なんだか難…

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4.1

国全体が戦争へと邁進していく狂気の空気をあますことなく伝えたベルイマンの名作。この映画は、実際の戦争や戦争時の困窮生活は一切出てこないで、ヒトラーが跋扈する直前のドイツベルリンの異常な空気感を見事に…

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