歌姫と彼女を愛する男の顛末を描く。歌姫は彼を愛してはいないが彼の愛を何よりも信じていた・・・。退廃的な画と奇妙な演出が多く、デヴィッド・リンチ監督と共通点を感じた。(リンチ監督が自身が参考にした映画…
>>続きを読む"映画を観る"ということが「整合された夢」或いは「かりそめの死」の疑似体験とするなら、ダニエル・シュミットほどピッタリの映画作家はいない。
夢か現か。耽美で幻想的でデカダンス溢れる唯一無二の世界観…
あえてこの言葉を使うんだけど、格が違う
偉大なヨーロッパでしか撮れなかっただろう映画
絵みたいな美しさの中で、
人の動き方、セリフの伝え方の演出が、この間以外にはあり得ないだろう、っていう間を保ち…
《ダニエル・シュミット レトロスペクティヴ》イジドールの献身的な愛に極めつけの甘えを口にした奔放な歌姫。イジドールからの愛とラウルへの愛こそ彼女の血肉。音楽の扇情的挿入、能面の様なI.カーフェンの顔…
>>続きを読む女が死ぬ間際に昔の同僚がやってくるところでバーでの歌う姿がカットバックされる。
撮影監督によるトークショーで曖昧だけど、山合唱シーンはスタッフが三脚忘れて一回山降りて持ってきてくれたものの日落ちし…
怪奇映画のような雰囲気と奇妙な音使い、求めていたダニエル・シュミットのテイストは充分に堪能できた。スローすぎる語り口に期待はやや下回ってしまったが、死後の世界で味わう浮遊感のようなものと捉えれば、む…
>>続きを読む何十年ぶりかの再見。
いくつものアリア、デュエットが挿入されるが、この映画そのものの作りがきっちりとオペラをなぞらえている。ドラマティックでご都合主義で強引な展開。豪奢な衣装とセット。突然の死の宣告…
荒廃した女と崇拝者の精神的SM関係を描いた作品で、シュールな演出がみもの。
ヒロインの高慢で生活感のない立ち居振舞いが、エキセントリックで面白い。
とは言え脚本の中心にはわかりやすい物語があり、奇妙…