映画に命を捧げてきたニコラスレイの死に様をベンダースが撮るのだが、ニック本人が死にゆく男を演じる。リアルに死を恐怖しながら、一方で監督としての冷めた目で自身を見つめ演じる。
ついには現実の死が迫り演…
「死なずに
死を経験できたのなら」
そうね。
ホンマにそうよね
それができたらね。
ニコラス・レイって誰だっけ?
て感じで
「理由なき反抗」は確かに見てるん
だけど、
名匠とか巨匠というイメージ…
エピローグ前のラストカットに、漢の生き様みたいなものを感じて、グッときた。
どこまでがドキュメンタリーでどこまでが演技なのか分からないけど、少なくとも本当にギリギリの体調だということは確かで、それ…
父子ほど歳の差はあるが親しい友人だったというヴィム・ヴェンダースとニコラス・レイ。
映画はニューヨークのレイのアパートを朝方訪ねたヴェンダースが、寝ている彼を起こさないようにソファで休むシーンから始…
シュミットについて語る蓮實重彦、を見た流れで蓮實特集で見逃してた本作を ニックが咳き込むたびに亡くなる前の祖父を思い出してかなりつらかった 一方でどちらかというと軽薄な映画オタクのイメージが強かった…
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【ヴィム・ヴェンダース】
2010年発、存命する最高の映画監督ランキング 50人 (米誌「PASTE」 発表)第25位。
【ニコラス・レイ】
英トータル・フィルム誌「史上最も偉大な映画監督ト…
苦しそうな咳払いの音がずっと離れなかった。ニコラスレイとヴィムヴェンダースの2人の絶妙な距離感がフィルムで表現されていた。
作品自体からは河瀬直美の「塵」を思い出した。残された者として故人を悼む気持…
死にゆく肉体と死する事はない魂の記録。葛藤はあれどそれ以上に互いの矜持がぶつかり合うと言うか、それこそ死にゆく者が見るせん妄の様で観ている側としても厳しいところはあるが、映画の中で映画に殉じた存在そ…
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