くたびれた主人公の回想という、基本となる時間軸がある。でも、いろんな前の方の出来事に何度も何度も戻るから、今がどんどん後ろに追いやられて(一体どの時点で回想してるんだ?)と不安になってくる。
アン…
場末のピアニストが、夢を追って上京した彼女に会いに行こうとする話。
もうこの時点で嫌なフラグが立ってますね。ところがどっこい、本当の災難はその道中にあったのでした。
主人公は貧乏なので、ヒッチハイ…
全体として謎の浮遊感が漂っているのだが、それはスーツ姿に汗だくの主人公が砂漠を歩くシュールなシーン(Cf.『失われた週末』)に最高潮を迎える。そのあと大雨のなかで男が死んでノワールテイストへの急展開…
>>続きを読む女を追ってヒッチハイクでハリウッドへ向かう貧乏ピアニストだったが乗せてくれた男がうっかり死んでしまい殺人の疑いをかけられないために男になりすまして逃亡しようとしていると謎の気の強い女にすべてを見抜か…
>>続きを読む演出5
演技5
脚本5
撮影4
音楽4
技術3
好み5
インスピレーション4
たった67分の尺ながら、巧みな語りの構成、展開の読めないサスペンスが相まって高品質のヒッチハイクドラマに仕上がっている…
NYのしがない酒場のピアニストは同じく酒場の歌手と結婚の予定を立てているが、歌手の女は何故かLAに行って力試しをしたいと言う。そして何故か男は素直についていくわけでもなく、少し経ってからヒッチハイク…
>>続きを読むルチオ・フルチお気に入りの一本だそう。ひたすら主人公を罵り続ける女がそのあまりの激烈な個性故に非現実味を帯び、主人公の罪の意識が生み出した幻影ではないかと観客に思わせもするところに、フルチは魅入られ…
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