「毛皮のヴィーナス」――。
それはマゾヒズムの語源ともなった、19世紀オーストリアの作家マゾッホの代表作だ。
そんな愛と被虐と陶酔の物語を舞台化しようと試みる野心的な演出家トマのオーディションに、と…
戯曲の虚構世界と現実世界が混濁する(入れ子構造)。
マイムの動き(実物はない)に音だけ付けることで、その境界を更に滲ませる。
服従と支配、それぞれに快楽と歓びがある。
演出家と俳優という関係を超えた…
【逝けない二人芝居】
マゾヒズムの語源となった作家のザッハー=マゾッホ。彼の代表作である『毛皮を着たヴィーナス』をもとに、それを独自に脚本化して演劇として公開しようとする脚本家或いは脚色家(マチュ…
精神的なSM話で面白いことは面白い。が、閉じこもった話を得意とするポランスキーとはいえ、さすがに今回は世界観が狭すぎるか? 舞台臭が強く、映画的な演出の奥行きや幅までもが限られてしまった。また原作が…
>>続きを読む【おじいちゃんのエロノロケ】
80歳を迎え、股間は静まったらしきポランスキーの、ちょっぴりエロスな茶飲み話に付き合うような映画。
インタビューでも漏らしていますが、サドマゾには関心ないようで、そ…
一種のSMなのでは、と思った。
「不思議な踊り」のせいでいっきにコメディになってしまって、ぶち壊しになって残念。
結局これは幻想というか、トマの精神世界での対話ということなのだろうか?
ワンダ役…
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