目先のスリルに溺れる第三世代のテロリストたち。前に向かって歩いているようで、全ては世界に操られている。
渇望は満たしていく喜びがあるけど、満たされた後は喪失への憂慮が付いて回る。
スリルを満たし…
ファスビンダーの言を借りると、体制への不満や無力感を原動力に、理想や信念を掲げて行動したのが第一世代。その第一世代から多くを学び強い影響を受けながら行動したのが第二世代。そして、行動の拠り所となる理…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
『第三世代』鑑賞。タイトルは新しい価値観をもつ新たなテロリストとしての「第三」らしい。
ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』を引用し「人間は愚かだ」という悲観主義に基づいたストーリー構成。…
冒頭のパルス音と点滅する緑の文字のシンクロがイカす。
目的を持たない愉快犯テロリストの男女たちを群像的に描いているが、いたるところで露悪的なユーモアが炸裂している。かなり笑える。
六章立てになって…
端的に言えば、そこそこ若い男女があっち行ったりこっち来たり死んだり死ななかったりする話なんだが、何故だろうか、不思議と目が離せなかった
ツラかったのは、テロっつったって結局何がしたいのか意図も掴み…
「第三世代は、我々がよく知る今日の世代であり、熟考することなく行動し、思想的でも政治的でもなく、また、それを知ることもなく、操り人形のように踊らされてしまう世代のことである。」ロベール・ブレッソン『…
>>続きを読む©2015 STUDIOCANAL GmbH. All Rights reserved.