原節子の存在感がすごい。正直、他の役者とのバランスが悪い気がする。
裏返すと原節子にはこの作品、キャスティングは合ってなかった。
山村聰の老境の優しさはなかなかじんわりときたが、息子との関係はいささ…
私は原節子がどうもこわい。
彼女って可憐で、上品で、女らしくて、かよわそうだけど、なによりこころが頑固そう。
そこがとても恐怖。
男の身勝手、腹立つけど、それに力で勝ってるんだよなー。圧勝よ。…
ビスタと最後に口走る菊子。修一と別れ自由になった菊子が見ていた光景が、”映画的”に広大な景色だったのかも知れない
まずはあらすじから
ーーーあらすじーーー
■鎌倉
君もどうだい、毎日ホールですか、…
お淑やかな声と、俗に言う"張り付いた笑顔"、昭和のアイドル原節子の表情の奥に秘めた心を探究する映画。
いいじゃないですか。平均値の高い成瀬巳喜男作品で本作は3.7と低い方に入りますが、自分は好きで…
『山の音』川端康成原作の文芸ものだが女性映画として成瀬、水木が料理。原節子の怖い顔とそのエロス。義父山村聰との危うい恋愛感情をまるで鎌倉の地層の奥にそのマグマがあるかのように静かに不穏に描く。終盤の…
>>続きを読む 成瀬巳喜男監督強化期間 その6
川端康成原作、水木洋子脚本の作品。鎌倉の閑静な住宅街に住む、還暦を迎えたばかりの山村聡と長岡輝子の老夫婦、長男(上原謙)とその嫁(原節子)、嫁いだ長女(中北千枝…