横たわる身体との交感は『溶岩の家』に似た土着性を感じるが、治療のため並べられた棒状の発光体が空間をインスタレーション的に異化する。
「照明と光の温度も感じる」という男の台詞通り、陽光を奪われた人々は…
白昼夢のような作品。
夜の湿度に飽和されていく灯りと、眠る人々、言葉だけで語られる夢。
土の下に眠る王家の話や、スピリチュアルなモチーフのディティールは全て現代のもので表現されていて、私たちはそ…
このレビューはネタバレを含みます
「本当に ここではぐっすりと眠れるものね」
こういう映画だいすきだ、冒頭ショベルカーが土を掘り起こしていくところをひたすら映しつづけるカメラワーク、きのうみた同監督の「ブンミおじさんの森」をおもい…
青赤緑白。固定かつ遠めのカメラ。動いたのはシネコンのエスカレーター(色も変わる。オーバーラップ)ともうひとつ。重機。屋台。川を見下ろす公園のベンチに座っている人々が座る場所を目まぐるしく変える。肌ク…
>>続きを読むスピリチュアルでもありSFっぽくもあり寓話的でもあり、やっぱりこの監督は奇妙な映画を撮るなあと思っていたら意外と苦労せず観終えられた。どうにも咀嚼しきれなかったけど。というかこの監督の映画を咀嚼しき…
>>続きを読む【第68回カンヌ映画祭 ある視点部門出品】
『ブンミおじさんの森』アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品。カンヌ映画祭ある視点部門に出品、カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンでは第2位に選出された。
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二時間ほぼフィクスのロングショットのなかに、間歇的かつ特権的にでてくる湖のポンプに注目した。地下にある王国の魂と幽霊は、兵士たちが横たわるベッドに据えられた光る棒や、ショベルカーなどで地上まで掻き出…
>>続きを読む© Kick The Machine Films / Illuminations Films (Past Lives) / Anna Sanders Films / Geißendörfer Film-und Fernsehproduktion /Match Factory Productions / Astro Shaw (2015)