改めて、確かになかなか長い。
とはいえこのドロドロとしてダラダラとした冗長さが人間の人生のどうしようもなさなのだろう。
富岡が口にするように二人の仲は明らかに伊香保で尽きている。
にも関わらず離れ…
ずっと見てみたい作品だったので上映を知ってスケジュール調整しっかりしたものの、金沢で被災した同居人の帰宅が当日朝に
→その同居人の恋人が地震の際あまりに頼りにならなかったという愚痴大爆発で、あわや観…
全編通して流れるまるで怪談のようなBGMがこの映画をして死神森雅彦が高峰秀子をこの世から連れ去る物語にせしめているように感じた。高峰秀子の声色と表情の繊細な使い分けが芸術的。特に声。新文芸坐の広い箱…
>>続きを読むDVD途中で止めてしまっていたのでこの機会に鑑賞。
とにかくゆき子が気の毒で… 涙を流し死化粧を施す富岡には薄気味悪さしか感じず。
今作の山形勲みたいなインチキ宗教家は戦後大量発生したのかな…
大衆映画作家成瀬巳喜男の到達点。高峰秀子と森雅之の美しい発声のやりとりまたカットバックを永遠に眺めていたかった。
一流の演出家というのは、役者の勇敢な芝居に対して現場の雰囲気に呑まれることなくその…
2023年の映画納めは本作になりました。今の自分の状況と重ねてしまい、たくさん泣いてしまった。絶対に今観るべき映画じゃなかった、でも間違い無く名作。こういう男が愛しているのは女でなく自分自身で、そん…
>>続きを読むあまりにも寒い日々における、存在すら許されない者達の腐敗臭と断末魔。
写されるショット一つ一つに登場人物の感情がすさまじい密度で刻まれていて、それのミニマルな繰り返しに終始する映画に恐怖を抱きなが…