戦後2年目に公開された作品。没落した名門華族・安城家最後の舞踏会で繰り広げられる人間模様は、まさにこの時代の混沌を描いていると感じた。ラストに向けて、明確なセリフは用意されていないものも、それぞれの…
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終戦後の華族の斜陽。最初は少し退屈だったけど、予想外に面白かった。悲劇に終わるかと思ったけど、明るい展望で終わってホッとした。何より俳優陣の言葉遣いが耳に心地よくて、素晴らしいなと感心した。次女・敦…
>>続きを読む戦後2年でこの完成度。
敗戦で地位の逆転、愛憎渦巻く舞踏会の中で、それぞれの人間模様がよく描けており、最後まで見入った。
平手打ち連打の後のピアノ使い方(ラフマニノフ?)、緊迫時にみせる斜めのフレー…
没落華族、最後の舞踏会。そこで巻き起こる人間模様。嘆く父親。女性を泣かせるぐうたら息子。家族の今後を心配する次女に原節子。長女に思いを寄せる元運転手が安城家の豪邸をを買い取るという。当主はプライドが…
>>続きを読む華族って、現代で描くならファンタジーか過去のものとなるけれど、その当時ではリアルそのものなんだよなぁ。
この映画の出来事自体はかなり面白くコメディかと思われるが、かなりシリアスに描かれる。明日が最…
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戦後落ちぶれた華族の哀愁をひしひしと感じる。
華族の気高きプライドが、時代の流れに抗うことができるわけもなく…。
たしかに「バタ臭く(西洋かぶれで)キザな演出」が、鬱陶しく感じることもあったが、個…
①2021.0321☆3.6@家
1947、この年のキネ旬1位は疑う。
「長屋紳士録」が4位?!…
井上ひさしの「花よりタンゴ」にかなり影響与えてる。ただ完成度は「花よりタンゴ」の方が断然良い。
…
数日前 「戦争と平和」(ソ連版)でも公爵、伯爵主催の舞踏会の場面があった。なんとスケールの違いが桁外れ。国力、面積の違いがそのまま現れている。最近、江戸末期から終戦後までの100年間を 「坂の上の雲…
>>続きを読むめちゃくちゃシリアスなのに終盤に敦子が持ってきたコントのような札束に吹いた笑
一度そう見えてしまうとべろべろに酔っ払った遠山の一つ一つの動作も全部コメディに見えてしまう…でも実際、言ってることは至極…
日本国憲法の施行によって華族が廃止された戦後間もない頃の安城家を舞台に、屋敷の売却話をプロットの中心にしつつ、そこで最後に催された舞踏会の様子とそこに渦巻く人間模様を描いた、吉村公三郎監督、新藤兼人…
>>続きを読む©1947松竹株式会社