トー横なき時代のトー横キッズ映画。
冬の南フランス。片田舎の農村の畑の側溝でひとりのホームレス女性の凍死体が発見されるが、警察のテキトーな現場検証の結果、その死は単なる事故だとして処理されてしまう…
アニエス・ヴァルダのドキュメンタリストとしての強靭な視線は、対象を裸にして凝視し、ときに冷たいニヒリズムに接近することも辞さない。本作はフィクションではあるものの、ヒロインを見つめる眼差しに同情的な…
>>続きを読む孤独は身体を蝕むのくだりが印象に残る
自由を求めてレールから外れるとより不自由になるのが社会だろうし主人公の口にする「楽をして生きる」というのは難しいなぁと
少女の掘り下げはほぼなしで淡々と旅路と…
パンキッシュである一方、側から見れば怠けているようにも。
自由とは元来人間銘々に帰属するものであり、それを外的に規定など不可能なものである。ただし、その自由についてエゴを拡大し過ぎることの身勝手さも…
【自由の代償】
アニエス・ヴァルダ監督が一人の浮浪女性が旅先で死ぬまでをドキュメンタリータッチで描いたロードムービー。
〈あらすじ〉
少女がひとり、行き倒れて寒さで死んだ。誰に知られる事もなく、…
自由を抑制してコミュニティに生きる難しさ、自由を選ぶと「怠惰」と思われてしまう不理解。金もない帰る場所もない少女、色んな人と色んな場所で過ごすも直ぐにさすらう。
共同体に生きる人々からは追い出され…
モナというホームレス少女が畑でひとり凍死した。
映画は彼女が死ぬ前の数週間に彼女と出会った人々の証言を元に再現されているという構成で時間が彼女の死へ向かって進んでいく。証言をする人々には、モナが死…
とても良かった。映画は、ある冬の朝、畑で女の凍死体が見つかるところから始まる。ヒッチハイクとキャンプで気ままに放浪をしているモナの物語は、フランス版歩くイージーライダーという感じ。人は彼女を好きにも…
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