モナが旅先で出会った人々は大体、カメラに目線を合わせて思い出を話す。
それを聞いているのは警察でもあり観客でもある。
映画が始まって最初のシーンでモナが死ぬのは、死を全ての終わりだと思わせないため…
【第42回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『顔たち、ところどころ』アニエス・ヴァルダ監督作品。ヴェネツィア映画祭最高賞を受賞し、フランスで興行的にも成功した。LA批評家協会賞の外国語映画賞を受賞する…
淡々として詩情豊かな映像が素晴らしいが、最初のわりと衝撃的な主人公の死体のアップでもうすでに逃げ場はないことが決定事項となっていて、それがこの映画の独特さを際立ててる。
ヴァルダ的羅生門効果ストー…
1人の少女が凍死体で発見される。生前彼女と関わりがあった人たちが、彼女との出会いと別れについて振り返る...というお話
アニエス・ヴァルダ監督の傑作とよく聞くが、確かに面白かった。
冒頭で結末が提…
ヴァルダによれば、この映画のテーマは「自由」と「汚さ」で、こう語っている。「私たちの時代は汚さに対してひどく排他的だと思います。(…)貧しい労働力は必要とするけれども清潔でなければならないというわけ…
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