淡々とした人間ドラマ。まあそこそこ面白かった。
結婚をまじかに控えたヒロインの元へ、以前、子供の頃に同居したことのある父親の愛人の息子が訪ねてくる。
普通は、父親の愛人の関係者など憎むものなのだが…
どうなるかと思ったけど、気付いたら見入っていた。
泰子ちゃんの心の動きも、何となく少しは分かるような気がした。
「始まったらもう終わらない。どうにかこうにか切り抜けていけるんだ。」「みんな、もては…
高良健吾が可愛らしくて、憎めなくて、愛おしい。
絶妙な距離感からのはにかむ感じが、本当に繊細で凄いなぁと。
追っていきたいけど、突き放したいけど、受け入れたい。その繰り返し。
ゆったりと曇り空の日に…
高良健吾見たさと、胎児のように丸まって寝てる2人の姿に惹かれて見てみました。
主人公康子が小さい頃一緒に暮らした親子…母を追い出す原因になったその親子と楽しく過ごした思い出は、心の中にいつまでも残…
”普通の家族との真っ当な生活“
それは、人の数だけ存在する幻想。
過去と再会し受け入れることで、人生が思いもしない方向へと歪んでいく様を描いた、不器用な人間ドラマ。
渇いた現在(いま)に対するや…
様々な家族の分だけ、様々な母親の姿がある。
人は人に依存して生きていくべきなのか??
依存しないと生きていけない人種なのか?
角田光代らしいジワジワと不穏な気分になる作品でした。
おそらくタイトル…
私はこの映画みたいに、知らない子供と親の都合で一緒に暮らしたことがある。
兄妹でもない子と一緒に暮らすというのは、本当に特殊な体験で、その関係性というのは、何に例えていいかわからないぐらい、不思議…
舞台挨拶付き上映を拝見しました。
「そういう人とはさ、生活できないんだって」
監督もこの人たちはそりゃ普通には生きていけないだろうなと思った、と仰っていたのですが、私が思うより人間らしく皆が生き…
角田さんの本に出てくる人たちらしく、人生の中のどのステージにも立っていないように、皆ふわふわ、ふらふらしていた。
物語として読んだ方が、想像の余地が大きい分、主人公の主観的な世界を眺めやすくて筋が…
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