シチリアーノ 裏切りの美学の作品情報・感想・評価・動画配信 - 4ページ目

「シチリアーノ 裏切りの美学」に投稿された感想・評価

noritama

noritamaの感想・評価

3.9
1980年代、コカインの密売事業をめぐり派閥抗争が激化していたコーザ・ノストラ(シチリアマフィア)。そんな中、自分の身を守ってもらう代わりに組織について知っていることを警察に暴露し、最終的に366名のメンバーを刑務所送りにしたパレルモ派の有力者、トンマーゾ・ブシェッタ(ドン・マジーノ)を中心とした実話。冒頭にギャング映画らしい殺し合いのシーンが少しだけあるものの、大部分はブシェッタが裏切りに至るまでの内面の葛藤や判事とのやりとり、法廷での言論戦が中心。「ゴッドファーザー」のような華々しさやエンターテイメント性は薄いけれど、出てくる人物はほぼ全員実在しているし、元首相とマフィアの癒着疑惑があったり、仕事を貰えるためにマフィアを支持し続ける一般市民もいたりと、イタリア社会とマフィアの関係が一筋縄で行かないことが、節々から窺い知れて非常に興味深かったです。特に印象的だったのはブシェッタが証言をするきっかけとなった反マフィアの裁判官、ジョヴァンニ・ファルコーネ氏の暗殺シーン。観客もその場に居合わせて爆発に巻き込まれたような撮り方になっていて、これまでに観たテロシーンの中で一番びっくりしました。あと、ブラジルの警察がブジェッタをヘリに乗せて、もう一台のヘリからぶら下げられたブジェッタの恋人を見せながら脅すシーンや、マフィアからもう一名、暴露側に回ったサルヴァトーレ・コントルノ(ルイージ・ロ・カーショ様♪)のシチリア訛りが激しすぎて、裁判官たちが「これじゃ裁判にならねぇ」と頭を抱えるシーンも面白かった。前言撤回。充分にエンターテイメント性あります(笑)
YusukeK

YusukeKの感想・評価

3.3
ナンセンスとは分かりつつも、「シチリア」「マフィア」「コルレオーネ」というキーワードからどうしても連想して比較してしまうのがゴッドファーザーですね。
その上で、自分には主人公の葛藤と心情の移り変わりが少し分かりづらかったかな。
初ベロッキオ。

昨年見逃していた本作。良かった。

三幕構成。
組織が分離して片方の派閥がもう片方の派閥の関係者を根絶やしにする勢いで殺しまくる第一部、内戦編。
主人公ブシェッタが逮捕され、国に寝返り、腐りきった元仲間達を告発する第二部、裁判編。
国の金でアメリカで暮らし、暗殺を警戒しながらも故郷イタリアを恋しがり老いていく第三部、郷愁編。

とにかくオープニングが超カッコいい。ヤク中の息子を連れ戻してきて、みんなが手を繋いで輪になって回り踊って、集合写真のフラッシュで重要人物の顔と名前が紹介されて、花火が上がって、タイトルが出る。超カッコよかった。

第二部の終わりも最高だったな。オペラみたいなのが流れながら裁判長が判決を言い渡して、それぞれの罪状が文字としても画面いっぱいに出る。

カロがいいキャラ。緑のジャケットがカッコよかったな。

役者は主演のピエルフランチェスコ・ファヴィーノしか知らなかったけど、イタリア人皆んなイイ顔してんなぁ。

ピエルフランチェスコ・ファヴィーノは、この前観た井筒さんの『無頼』の松本さんみたいだなと思った。

シブくて良かったんだけど、勢いあって派手な序盤の方が好きだったので、中盤以降もうちょい盛り上がりがあったら良かったな。爆発はびっくりした。

【一番好きなシーン】
棺桶に入れられる悪夢を見るシーン。言葉は出ないけど首を激しく振って抵抗するのが良い。棺桶を閉める溶接の音が現実の場面に繋がるのも良い。
靉靆

靉靆の感想・評価

3.5
マフィアものでは定番の登場人物多すぎ問題。イタリアということもあり名前も複雑で記憶力を試されます。
ドンパチがメインではなく、ブシェッタという一人の男の話が展開される。何故、裏切り行為をしたのか、そこには信頼と愛情があった。

マフィアものが好きなのは、血は繋がっていなくても信頼しあっている仲間が描かれるから。しかしその信頼が突然断ち切られてしまう。残酷であり、愛情でもある。

所々の粋な編集が格好良かったです。柵越しの法廷はシュールで面白かった。重量感最高。
雅乃

雅乃の感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

イタリア版 ゴットファーザーで実話。おんな、子ども皆殺し、日本の戦国時代と一緒ですね。 ブラジル、アメリカ行ったりあちこち行ってたんですね。また、時代が、まだ新しい事件なんですね。
原題: The Traitor=裏切り者🗣。『実録!!!!🇮🇹シチリア・マフィア』な実話/伝記モノ📽✨アタシ、マフィアに全———ったく興味がありまテン💫( •́ ⍨ •̀)ガ、各賞絶賛のため鑑賞。(ほぼ)時系列順にパパッと描かれ意外と取っつきやすいものの、感情移入も理解もムヅカシイ(文化の壁💦✨イタリア文化を学ぶ…と割り切れば良作

【🇮🇹ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(主演男優賞・助演男優賞・作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞)など各賞13部門受賞🏆✨🇫🇷カンヌ国際映画祭(パルムドール・男優賞・女優賞・監督賞・脚本賞など)、各賞27部門ノミネート】

一昨年📺旅番組でシチリアのレストラン🍽等を巡ってインタビューをしていたのですが、現在もマフィアは地域に”しっかりと”根差している様子ですた✏️✨で。シチリア・マフィアの現在についてBBCの記事🗞↓
https://www.google.co.jp/amp/s/www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52588161.amp
実話ベースのイタリア系マフィア系作品です。
作品タイトルからも分かるようにシチリアマフィアの抗争劇でした。

シチリアのパルレモが舞台。
今ではシチリアの玄関口として観光客も多く、リゾート地的なイメージの強いパルレモですが、本作で描かれる1970~1990年くらいまでは麻薬を稼業としたマフィアが暗躍し、また市民の生活もマフィアの恩恵を受けた仕事で成り立っていたようで、現在のパルレモとのギャップは感じます。
今でもパルレモ周辺にはマフィアはいて、彼らによって街の安全が保たれているような事も聞いたことがあります。
アメリカのラスベガスも似たような感じで、マフィア?のような組織が裏にいるおかげでアメリカの他の都市よりも犯罪率が低く、むしろ安全に観光が楽しめる街です。皮肉な話ですが現在においては必要悪といった感じでしょうか。

ゴッドファーザーなどファミリービジネスをベースに家族愛を描くマフィア作品は好きなジャンルです。本作もそんなストーリーを期待していましたが、ゴッドファーザーとは趣が違いました。
もう少し家族を守るための抗争や復讐劇のような内容を盛り込んで欲しかったのですが、実話ベースですから仕方がないですね。
ゴッドファーザーのようなのを期待してたんだけど、ちょっと違ってました。

事実に基づいた話でマフィア同士の抗争の末に相手側の悪事を洗いざらい喋っちゃうって感じ。
だい

だいの感想・評価

3.3
イタリアの第二次マフィア戦争末期の実話を基にした話。
なわけだけども、

とりあえず登場人物の立ち位置がわかりにくい!!!!

・ブシェッタはそこまですごいマフィアではない。
・すごいマフィアのボスがレッジョとリイナ。
・カロはブシェッタと同じ派閥で、ブシェッタの兄貴分みたいな存在。

これを理解するまで、話がいまいち頭に入ってこない!

あとハードル高いのは、息子たちも何人かいるし、
どれが息子でどれがそうじゃないのか、
いまいち顔の区別がつかない!!

顔色悪いやつは少なくとも息子。

っていうのがおそらくみんな共通の認識法。


でね。

演技やべぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

とにかく出てくる人出てくる人、みんな残らず演技上手すぎびびる。
イタリアの俳優ってみんな演技魔人なの??
マフィア大裁判の時の狂躁、恫喝、
迫力ありすぎやろーーーーー!!!!!!!!!

マフィア大裁判が実際どんな雰囲気だったかはわからないけど、
とりあえずもうみんなマフィア!!!!
ふてぶてしさ!
憎らしさ!

なんかね、
作られた演出っぽさがないの!過剰じゃない!
話を遮るタイミングとか、
静かになるタイミングとか、

もう全てがリアル!!!!!

「ボヘミアン・ラプソディ」のライブエイドのシーン並みに、このマフィア大裁判のシーン鳥肌立ったわ!
シチリアン・ラプソディじゃん…

この迫力を映画館で観れたのが幸せです。


まとめ。
ファルコーネ判事みたいな人を英雄って言うんだろうな。
joker

jokerの感想・評価

3.5
イタリア系マフィアの、
実話を基にした物語。

もっと派手なドンパチを想像していたが、
意外にもドロドロの舌戦だった。

復讐はさらなる復讐を生み出し、
負の連鎖しか起こらない。

癲癇を起こすところは素晴らしく、
主演の俳優が見事な演技を見せていた。

個人的には、
裁判所のシーンが面白かった。