最初に自然が映る以外、あとはすべて都会の喧騒が映画を包み込む。どこにもいけない、何もできないから動き回る。
ジョージアの伝統であるポリフォニーは『放浪の画家 ピロスマニ』などでしか見たことがなかった…
これ、去年岩波ホールで開催されてたジョージア映画祭で観に行ったんだけど、自分の2人前くらいで売り切れて観れなかったんだよな。有名作だからそのうち観れるかなって思ってたら、まさか翌年観れるとは。
主…
"演奏の途中出ていって、出番までに戻ってきて合流する"みたいな、流れる時間を意識した快楽がイオセリアーニ映画の根幹をなしているのだと気づいた。人々がもつ時間と時間が交差するところを、流れを止めること…
>>続きを読む『落葉』を経てイオセリアーニ節が完成形へ至った傑作。イオセリアーニ最高傑作の1本か。流麗なカメラワークはもちろんのこと、音楽を含めた音響がこんなに過激だったとは、初見の時は完全に見落としていた。
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ガーマルチョバ〜🌟(こんにちは〜🌟)
楽団のティンパニ奏者なのに遅刻は当たり前、練習もほとんどしない、本番中に自分の出番がなくなったら退場して女のとこ行っちゃう、かわいい女に出会ったらとりあえずナ…
『落葉』の次作であり同作との共通点もあるが、つかみどころのない作品。ひとつ言えるのは、本作も都会という舞台が強く意識された作品であることだ。結末も主張はしないが示唆的である(あの駆り立てるような時…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
イオセリアーニ鑑賞ニ作目。
ギアという名は、他の方のレビューにも指摘があるように、gear⚙を連想させ、その名の通り、本人の意に反して多くの歯車の中のジョブに自分を見失いかけている。
本来は気のいい…