人は死に時代は進み、それでも生きていかねばならぬ。一人一人が自分の1番大切なものだけをギュッとするとぶつかることもあるかもしれないけれど、それでも自分の心に嘘をつかなかったことは、確かな強さへとつな…
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延々と続く田園風景にようやく台詞が差し込まれると着物姿の山本富士子と勝新、車降りると迎えるは花に囲まれた若尾文子様と川口浩、という冒頭でもう、惚れました。だいしゅき……。
そこに川崎敬三と野添ひとみ…
めっちゃ良かった…
時代の変化の悲哀と再生なんですけど、みんな家に集まってからの素晴らしいシークエンス…日本人でよかったと思う表現にただただ涙した。
現実を受け入れることってこんなに切なくて美しいん…
いっぱいに積まれた花と一緒にトラックの荷台に揺られる若尾文子さんに心を鷲掴まれた。軽トラがあんなに素敵に見えることってそうそうないと思う。
アパートの踊り場みたいなところのシーンとか、あややと川口浩…
「そーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーなんですよぉ、川崎さん」
というわけで。
タイトル損してるけど、かなりの傑作。
没落寸前の旧家の三姉妹の物語。
山本富士子、若尾文子…
大映スターたちによるトレンディドラマっぽいけど、しっかり新時代を生きる女たちを描く増村映画。踊ることを厭がっていた杉村春子が盆踊りをしだす瞬間の表情の変化と2人で踊る姿、野添ひとみの告白のところは邦…
>>続きを読む文子さんのとんでもないかわいさに目がうるみ、富士子さん春子さんの盆踊りにむせび泣き(ミュージカルシーンとして感情の乗らせかたが素晴らしい)、ひとみさんのあのメモについにしゃくりあげて涙涙。4人の女神…
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