亡き母を恋うる娘の心の再現(ミメーシス)だ。また、かなわない愛の肖像が、赤い悪夢として物語られている映画だ。
題名は声のひびき、叫び=孤独と痛み、ささやき=愛だ。作家は亡き母を恋う映画を作りつづけ…
死と沈黙と持て余した愛が真っ赤な屋敷に閉じ込められて女たちの感情が絡まる密室劇に何度も息苦しさを感じ、金縛りにあったように画面に精神が取り込まれそうに身動きがしばらく取れなってしまった。
私は数年…
叫びや囁きというよりこりゃ呻きじゃないのとナメていたら、こっちが叫びそうになった。端麗な画がつづくのかと思いきや想像以上に猟奇的。
鮮烈な赤のイメージ。壁紙や絨毯、カーテンを赤一色で徹底的に統一…
病気の次女とその姉妹と召使、赤基調の映像の中で静かにじわじわ4人の女性の愛憎やエゴが垣間見えてくるドラマ。
間接的にエゴや醜態が見えてくるのがこんなに生々しく感じるとは思わなかった。
皆がそれぞれ…
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