ドイツの祭りで“夢遊病男”の見世物小屋を出店するカリガリ博士と名乗る男。その翌日から街では奇怪な殺人が起こり始める…。とにかく個人的にあのセットが大好き。芸術映画かと思いきや完璧なストーリー。わくわ…
>>続きを読む70分のサイレント映画。
「ナチスにより短命に終わったドイツ表現主義の素晴らしい美術(云々かんぬん)」というなんのこっちゃ分からん解説がついていたので、これは話がつまらないやつだぞと覚悟して挑んだ。…
いきなり淀川さんの解説から始まり嬉しいして可愛らしい「ドイツでしか出来ない不思議な不思議な感覚、その後様々な国で手法が真似されているドイツビューティですよ」と。白黒サイレント悪夢の迷路に迷い込んだ様…
>>続きを読む絵画のような美しい書き割りを大胆にも背景に、浮き立ち過ぎぬように少しばかり退廃的な要素を極薄く表面的に被りながらこちらもまた大胆にモダンなビジュアルで登場する奇人、そして白黒フィルム。画面端の塵やら…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
映画というより、これはもう独立した一つの作品である。
淀川長治が言う通り、全編背景が書き割りであるが、「書き割り」というにはあまりに面白い、デフォルメされた絵が映し出されている。それは文字通り、表…