上映妨害まで起きてたらしい本作。
チャプター形式で進む為、長尺を感じさせない、そして目まぐるしい展開。
終始翻弄され、まるで駒のように動かされていく難民の姿がどこまでも壮絶で、もう不条理だらけの世界…
このレビューはネタバレを含みます
ただでさえ政治に翻弄されて犠牲となった上にあまりにも辛い仕打ち。
苛烈な状況のなかにも手を差し伸べる人がいて、出来る事はわずかだが温かさや救いがある。警備隊員の中にも自問する者もいて。
という、移民…
[集合体と個人の境界]
きつい描写は多々あるが、面白く?観られた。
映像は、ただの白黒というよりは、カラーから色を漂白したような映像という印象がある。そのせいか、(日本が春だから?)画面内の気温の…
「ベラルーシから欧州へ「移民殺到」人道的な大問題」
https://toyokeizai.net/articles/-/470462
こんな出来事があるとは知りませんでした。
ウクライナの方を受け…
現在進行形の『灰とダイヤモンド』
21世紀の『地下水道』、
『ソハの地下水道』
ワイダ、カヴァレロヴィッチ、
キェシロフスキ、
脈々と流れている伝統的リアリズム。
聖なるストーリーから、
メタフ…
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人々の良心に境界はない。人間が恣意的に作った国や国境によって良心は妨げられ、苦しんでいる。それは難民自身はもちろん救おうとする者、警備隊もそうである。人権を守ることは当たり前なのにそれとは全く反対の…
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人間を兵器にしたのは誰か
監督は言います。ヨーロッパは人権を尊重する素晴らしい国々であると、と同時にその歴史上非人道的な行為が行われた場所でもあると。ナチスによるユダヤ人虐殺を例とするように。そし…
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