2月 @Bunkamuraル・シネマ
美しい時間芸術。
足音や水滴の音が心地良く、終始耳を澄まして聴いていた。
字幕翻訳は詩人/作家の池澤夏樹。
詩の世界から映画に入ったテオ・アンゲロプロス作品…
終始静かで画面は暗くテンポは緩慢
話は幻想文学のように難解で解するまで時間がかかるし初見では全ては掴みきれてない感じ
ただ画が音が常に非常に美しい緊張の中にあって全く退屈せず目が離せない
完全に解…
「1+1=1」
この作品には現実と理想、過去と未来、闇と光、それぞれ相反するものが時間軸も理由も無しに、同時にスクリーンに映し出される。
また主人公のアンドレイを始め、性別問わず登場する人物は全て社…
世界の終末を信じて7年間も家族を幽閉した男が『ストーカー』の主人公と重なって切なかった(愛すべき偉大な凡人)。それをまなざす詩人が『ストーカー』で言うところの作家で、タルコフスキーの分身なんだと思う…
>>続きを読む今回3回観に行った。
3回目は字幕は見ずに画面を凝視した。修復前とは別物の映画体験だった。以前何度か映画館で観ているが、まるで別物。
「こんな暗かったか?」冒頭の車のシーンから「こんなにも光が神…
トラベリングが圧巻すぎる。セピアがかった故郷のイメージはアンドレイの脳内の故郷そのままなのだろうか。アンドレイに必要なのは束の間であってもろうそくを消さないようにそこに意識を向けることだったのではな…
>>続きを読むすごいな。火が水が灰が風が生きてる。だから詩的なやりとりも神聖に思えてならない。
聖者にも呑んだくれにもなれない誠実な男たちだ。これを甘えるとポールシュレイダーになる気がする。
一杯も胃に集まった…
演劇ぽいというか基本的に構図が平面的なので現実味がまるでなく、ずっと夢見てるような感覚 どうやって撮ってるのか分からないショットがめちゃくちゃある
ハンマースホイにも感じるけど画に全然生気がなくて誰…
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