「年寄りの自殺って大抵首吊りなのねぇ」
「石のデッカいのが良いじゃない!!」
序盤に杉村春子&音羽信子による怒涛の会話劇、面白いなぁ。
この2人が坦々と喋ってると日本昔ばなしを聴いてるみたいに感じ…
『一枚のハガキ』新藤兼人監督作品。
杉村春子演じる大女優が避暑地がある自分の別荘で過ごす数日の物語。
基本的には婆さん3人と爺さんだけで動かす流れ。
そこに脱獄犯が現れたり、乙羽信子演じる別荘の管…
杉村春子さん、乙羽信子さん、朝霧鏡子さんが織りなす空気感、最後の女子会が絶妙です。
若い自分にはまだ老いの深みというものを感じきれない部分がありました。
自分の人生を振り返り、整理整頓していく、…
⭕️初見
第十九回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞。
とても静かで、落ち着いた雰囲気のある映画でした。
途中で少しだけドタバタをする演出もありますが、それもまた一興。
一見、地味なようにも思える…
蓼科の別荘で避暑を過ごす往年の老女優のもとに、認知症になったかつての劇団仲間が来訪。束の間の交流と悲しい別れ。
が、後半思いもよらぬ怒涛の展開、
進藤監督は妻・乙羽信子を色気のあるひとりの女性として…
序盤から中盤にかけては人間の悲しい部分を見ているようだけど、ラストは前向きな感じで終わってよかった。
登美江と藤八郎の足跡を辿るシーンなど、私だったら、もっと登美江と蓉子を重ねた演出をするかも...…
新藤兼人(妻 乙羽信子)
蓼科、直江津など
乙羽信子が亡くなることを前提に新藤がメガホンをとったらしい。
六兵衛の自殺 棺桶と石
痴呆の友人夫婦の絆
脱走犯 感謝状 キス
不倫の告白
足入れ式…
杉村春子と乙羽信子の遺作。朝霧鏡子の45年ぶり出演作。本当にこの方々の為に書かれたシナリオだとよく分かる。
大女優が避暑に訪れた別荘で、いくつもの小さな事件が起こっていく。「老人と死」について軽やか…
石を放り投げるシーンが印象的。
「この石で私の棺桶のクギを打ってちょうだい」、という遺志。遺志を放り投げたい。
遺志 = 午後の遺言状。日没前、まだ早い。遺言状は不要なのではないか。
このシーン…
近代映画協会