殺人犯を探す為、殺された女性がいた公園に出入りした男たちを聴取していく。
誰も殺された女など気にすることなく自由にそれぞれが自分の為に生きて動いている。同じ場所に居合わせても、自分の見たいものだけ見…
一つの事件を多面的に観ることにより、ストーリーが膨らみ人物に厚みが生まれる。
黒澤明「羅生門」よりも捉えどころのある作品。
監督の人間理解が試される構成だが、この映画を撮った年齢が21歳とは、、…
21歳ベルナルド・ベルトリッチのデビュー作。当時の貧困とローマの薄汚れた街が鮮烈に、夜のパオリーノ公園で交差する目撃者の視点にドキドキする。イタリア版『羅生門』と呼ばれているそうで、一つの場面を別の…
>>続きを読む★★★liked it
『殺し』 ベルナルド・ベルトルッチ監督
La Commare Secca
21歳ベルトルッチの監督デビュー
公園で殺された娼婦
フラッシュ・バックで描かれる
尋問される…
ベルトルッチの処女作らしいのですが、この作品を二十歳で撮ったって…さすがに凄いですね。
話としては、娼婦殺しの容疑者達の証言を、一人ずつオムニバス形式に回想していく事で犯人に辿り着くってな展開なの…
爪
ローマ、テーベレ川の土手で中年娼婦の死体が発見される
コソ泥、娼婦相手に高利貸しを持ちかける男、同性愛者の男、そのレインコートを盗んだ少年2人組など次々と浮かび上がる容疑者
彼らの証言からたど…
これ、21歳のデビュー作ってベルトルッチヤバい。『羅生門』プロットに確信的なリフレインの使い方ってこれ、`62年の映画ですよ!寡黙な台詞、過不足のない映像言語での情報提示、終盤に向かって影を増す画面…
>>続きを読むパゾリーニの『アッカトーネ』を手伝った翌年、若干21才のベルトルッチの監督デビュー作。『羅生門』のような語り口だけど、真相が藪の中ではない映画。パゾリーニ原案とのこと。
各キャラクターごとに映画のノ…