冒頭のただならぬ気配を漂わせるシークエンス(ここが最も映画的な気がする)と、磔刑の画的な美しさが特に印象的。
共産主義者で無神論者のパゾリーニが「マタイによる福音書」を忠実に映画化していることに特…
「アァ!」→崖崩れる
の展開なによ。笑ってしまったでないか。
くりかえされる顔へのアップ。延々と響く音楽。ダッシュする群衆。イタリア語の響きで押し出されるイエスの説教。内側に伸びた眉毛。笑えない…
信仰と宗教、人間の愚かさについてほとんど台詞もなく表現されていた。
クリスチャンではないのでとっつきづらさはあったが、巨匠のつくる世界観、流れる空気は当時もこんな感じで磔が行われたのかもしれないと思…
爆睡!!無意識下に聖書が流れ込んできた!!今晩の夢で俺は啓示を受けるかもしれない!!
寝ぼけ眼に薄っすら思ったのは、キリスト胡散臭えなっていう。原理主義者に殺されそうだけど。こりゃこんなやつ突然出…
「実在」としてのイエスは、どのような人物だったのか──?
できるだけ解釈を排除して、聖書に記された内容のみを誇張なしに描こうとするパゾリーニのアプローチは、多分意図としてはブレッソンの『ジャンヌ・ダ…
これが映画か?と問いたくなるくらい退屈な作品。しかし、むしろだからこそこれが映画だと言いたくもなる。
カメラが根気強く、人物の顔をクローズで撮り続け、人の歩く様を追い、群衆と風景を収める。あまりにも…