もうネズミが鶏を食い散らかすオープニングで心くじける。重層する差別の力学。差別は少数者対多数者ではないのだ。同和出身者と被爆者がお互いに差別し合う佐世保の物語。登場人物の過去や社会背景の中に、朝鮮人…
>>続きを読む戦後を題材にした映画を見るといつも思うが、こういう時代から比べたらいまは平和だと思う いまも一部の社会の中では血筋で下に見たり上に見たり劣等感を抱いたり優越感を抱いたりしてるわけだが、それはこの先な…
>>続きを読む相互差別の沼の沼。今の時代には絶対に作れない一本。仮に台詞やカット割りを全コピしたとしても、そこにある空気を映し出すことは不可能でしかない。
人間の嫌な部分、嫌な感情を、煮詰めたタールのように浴び…
部落差別、被爆者差別、朝鮮人差別のトリプルコンボ。
なんとも流れが悪い。映像がわかってない原作者が脚本に加わってるせいだろう。セリフとナレーションで説明しちゃうやつ。それを民藝の達者な役者さん勢揃い…
数年前に井上光晴の原作を読んだ。この映画化作品は、脚本に井上自身が関わっていることもあり、ラストの演出やネズミとニワトリの映像以外は、原作にほぼ忠実に作られている。
朝鮮人の少女を妊娠させ自殺に追…
部落問題、朝鮮人差別、原爆被害者差別、強姦、私刑など、商業映画ではおっかなくて扱えない題材をこれでもかとばかりに詰め込んである。ATGらしさが詰まった野心的で挑戦的な内容。
なかでも、差別を受けてい…
つらい。
初っ端から映される、一羽の鶏とネズミの群れ。生きたままネズミに喰われ、そして焼かれる。もちろんCGではない。集団で1人をリンチし死に至らしめた者たちの行く末を暗示しているのか?原爆の炎の暗…