戸田家の兄妹の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 4ページ目

『戸田家の兄妹』に投稿された感想・評価

Sari

Sariの感想・評価

3.9

父の死をきっかけに解体してゆくブルジョワ大家族を描き出した家族劇。

東京の最高住宅地の豪邸。父・進太郎の妻の還暦を祝うために、二人の子どもたち一同が集まっている。未亡人の長女、長男と妻、次女と夫、…

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deco

decoの感想・評価

1.9
よくも、まぁ、、ってくらい
嫌悪感あふれるイビリが見もの笑

クリアな音で再び鑑賞したい。
8Niagara8

8Niagara8の感想・評価

4.3

どぎつい、あくの強い作品。

血を分けながらして、家長が居なくなった途端皆急に血の通わないような強烈な冷たさを帯びるのが人間の醜悪なところ。
世間体が第一に出てくるばかりで、温情主義的でちっとも憐憫…

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monaminami

monaminamiの感想・評価

5.0

ブルジョワ一家の父を失った老母と未婚の娘だけが行く宛なく兄弟の家をたらい回しにされ、一周忌で天津から帰ってきた佐分利信兄が激おこ!な気まず〜い法事の雰囲気とか、兄嫁三宅邦子のピリピリいびりとか、なか…

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otom

otomの感想・評価

5.0

上流階級の部分的没落って云う上手いとこを突いてくる筋。ベースになる米映画の元ネタがあるらしいけど、流石に小津色に染まってる。居候になると立場が逆転するやつで、憂さを晴らせない方のモヤモヤ感の積み上げ…

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中国に連れていかれるおはなし。


遠近法を用ゐた抜群の人物配置、延いては空間造形。完璧である。完璧な画である。
又た、省略に依る小気味よい語り口も最高である。物語るうへでの大事な部分は略さずして、…

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ノノ

ノノの感想・評価

3.6

次男が素晴らしい親孝行者として描かれているけれど、年老いた母親を慣れない中国に連れていくのはどうかしてると思う。
ブルジョワ一家の崩壊、自分の生活を優先し母親を邪険に扱う無慈悲な子供たち。
1941…

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記録漏れ。
最初の写真撮影のシーンから、佐分利信演じる昌二郎がやばい奴だということがわかり、キャラクターとして惹かれた。

一緒に暮らし始めた瞬間に態度や付き合い方が変化し、離れて暮らしたほうがいい…

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佐分利信が最後に全てもっていく痛快さ。1941年にして古い形式や慣習、もしくは逆に形骸化する血のつながりへの目配せ。
時計の振り子と木魚の音がシンクロする不気味さ。
佐分利信のやりたい放題が衝撃的。
兄嫁との衝突の後、亡き父の遺影に跪き涙する高峰三枝子は、数十年後の『犬神家の一族』を予言しているかのようだ。

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